中部大学

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工学部電気システム工学科、電子情報工学科の再編整備を構想

【2016年12月1日】お知らせ

中部大学工学部では、昭和39年4月に電気工学科を、昭和41年4月に電子工学科を設置(両学科は、平成16年4月に電気システム工学科、電子情報工学科に名称変更)し、工学分野における電気電子工学の領域を細分化して、電気システム工学科は、主に電気エネルギーの可能性を極め、柔軟な対応ができる実践的な電気システム技術者の育成を、電子情報工学科は、主にエレクトロニクス技術の先端分野を切り拓く電子情報技術者の育成に努め、現在に至っています。

近年、大きな電気エネルギーを扱う電気工学分野と、電子物性の特性を巧みに利用している電子工学分野の境界が急速に曖昧になりつつあります。両分野は技術開発のスピードが非常に早く、特に半導体デバイスの大容量化とそれに伴うソフトウェアをベースとしたデジタル制御の導入といった新しい技術開発により、このような状況に至っています。
従来、電気工学分野と電子工学分野では、扱う電圧や電流等の範囲が大きく異なっていたため、部品や装置での共通化が難しく、共通化できたとしてもその範囲は限定的なものでした。しかしスイッチング素子である半導体デバイスの技術開発によって、より高い電圧、より大きな電流を扱えるようになり、電気工学分野の設備や装置に半導体デバイスが基幹部品として導入されるようになってきました。そして、そのようなスイッチング素子はデジタル信号によって動作することから、従来のアナログ的に動作していた電気工学分野の設備や装置はデジタル制御に基づく動作に大きく変貌し、その典型的なものとして、電力ネットワークにおけるスマートグリッドや、電気自動車に代表される自動車の電化等が挙げられます。

さらに電子工学分野の一つである通信分野においても、携帯電話に代表されるような移動体通信システムにおけるデータの高速化や大容量化の技術進歩が目覚ましく、あらゆるものがネットワークにつながるIoT(Internet of Things)や、衛星を利用した位置情報認識システムなどを組み合わせることにより、今後、特に人が介在することなく、設定した目的地に安全にかつ最短時間で到着できるような自動運転システムの開発が盛んに進められています。またアナログ技術が使われていたラジオやテレビ等の放送分野においても、放送局から一方的な情報提供が行われていましたが、インターネットを介した新しい放送も含めて、放送局と視聴者の間でのリアルタイムな情報のやり取りが可能となり、このような放送の双方向性は、アナログ技術からデジタル技術への置き換えによって実現されたのは言うまでもありません。
一方、ハードウェアの製造を中心としたモノづくりの現場でも、ソフトウェアを含むデジタル技術の発展に伴い、大きな変革の波が押し寄せています。
従来、実際のモノを完成させるまでの間に、設計と試作のサイクルを何回も繰り返し、実用化レベルに到達するまでに非常に多くの労力と時間を必要としていました。しかしCAD(コンピュータ支援デザイン)システムがモノの設計段階から導入され、設計作業の省力化が進みました。またコンピュータ上で設計したモノの作成をかなり実現できるようになったことから、実際の試作回数を大幅に減らすことも可能となり、さらには、設計段階で作製したコンピュータ上のデータを利用して、直接、モノとして形作る三次元プリンタのようなシステムも開発されています。このように、開発設計から製品作成に至るまでの効率化のために多くのソフトウェア技術が導入され、“モノづくりのシステム化”が進んでいます。

また一方、本学の位置する中部地区、特に愛知県は、日本の「モノづくりの拠点」として発展し続けており、自動車産業、航空宇宙産業、太陽光パネル、炭素繊維などの高度材料産業、ロボット産業などの中枢を担う企業が集積し、地域を取り巻く社会経済の動向は、グローバル化の進展とともに、ますます多様化、複雑化しており、そのような中でも全体を視野に入れながら対応できる技術者の育成に大きな期待が寄せられています。工学分野の教育研究においても従前のような細分化した対応より、全体を俯瞰できるように総合化した対応が求められています。

こうした時代の変化や社会状況を踏まえ、平成30年度から電気システム工学科と電子情報工学科の学生募集を停止し、これらの学科の教育研究を総合して発展的に、電気電子システム工学科を新たに設置し、電気、電子、システムの総合的な技術を有する実践的な電気電子システム技術者の養成を目指します。

ついては、既設学科の在学生に対しては、卒業できるまで従来どおりの教育を保証しますので、在学生、保護者、教職員の皆様には、特段のご理解とご協力の程をよろしくお願いします。
なお、ご質問、ご意見等がある場合は、下記のお問い合わせ先にお知らせ願います。

お問い合わせ先

設置改組準備課
電話:0568-51-5042(ダイヤルイン)
FAX:0568-51-5096

 
 
 

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