2021年度 中部大学教育活動顕彰制度 受賞コメント

名前をクリックすると教員情報が表示されます

教育活動金虎賞

寺澤 朝子 教授(経営情報学部 経営総合学科)

寺澤朝子教授(経営情報学部 経営総合学科)

このたびは栄誉ある教育活動金虎賞の受賞者としてご選考いただき、誠にありがとうございました。

私は幸いなことに授業サロンという本学の特色あるFD活動に毎年のように参加する機会をいただきました。他の先生の授業見学は、専門分野こそ違いますが、90分間の進行の仕方や学生への働きかけなどが大変勉強になりました。現在の自分の効果的と思われる授業運営の手法はほとんどが他の先生方の授業スキルや先生方との意見交換から学ばせていただいた賜物だと思っております。この場をお借りして、授業サロンにご参加いただいた先生方に心よりお礼申し上げます。

今後も自分の個性は大切にしつつ、受講生の特徴や教育環境の変化に合わせて、授業を改善し続ける所存です。また、「寺澤先生の授業は、楽しくてためになる」と受講生に思ってもらえるよう一層精進したいと存じます。

饒村 修 教授 (工学部 応用化学科)

饒村 修 教授 (工学部 応用化学科)

この度は、教育活動金虎賞を賜り誠にありがとうございます。本学で教育に携わる身として望外の喜びであり、大変光栄に存じます。日々の授業運営を支えてくださった教職員の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。また、授業評価の回答や自由記述は、私の授業改善の指針となり、何よりも大きな励みとなりました。学生の皆さんに厚くお礼申し上げます。

一昨年からコロナ禍により授業運営に大きな変化が求められました。動画の編集や配信など全く経験のなかった私には、あれこれ四苦八苦の1年でした。昨年は、その経験から急な遠隔授業への変更にも何とか対応してきたつもりですが、内容が伝わったかどうか、未だ試行錯誤です。学びのスタイルが多様化する中、魅力を感じてもらえる授業とは? 改めて教えることの奥深さを感じております。今後もこの賞の名に恥じないよう、学生さんが分かったと実感できる「魅力ある授業」を目指し精進して参ります。

宮内 俊幸 准教授 (工学部 応用化学科)

宮内 俊幸 准教授 (工学部 応用化学科)

この度は2021年度教育活動金虎賞を賜り、誠にありがとうございます。身に余る光栄です。加えて日頃ご指導いただいております応用化学科教職員の方々と積極的に授業に参加してくれた学生の皆さんに心より感謝いたします。

2021年度はコロナ禍の2年目の年であり、長きにわたる遠隔講義から脱し本来の対面講義が可能となりました。そして改めて学生と接することのできる喜びを感じ、講義室での教えの大切さを実感しました。しかしながら、コロナ禍で急速なDX化が進み、様々なツールが増えたことで、学生の声が届き易くなりこれまで以上にきめ細やかな教育が可能となりました。毎年、新たな感性を持った学生を受け入れる大学では、学生一人一人に適した教育変化をするべきであると思います。私は本学の卒業生で、約四半世紀、中部大学で過ごしてきました。この先、不易流行を信条とし、建学の精神を継承しつつも変化を恐れぬ教育を目指し、学生と共に成長し歩んでいきたいと思います。

本内 直樹 教授(人文学部 英語英米文化学科)

本内 直樹 教授(人文学部 英語英米文化学科)

このたびは2021年度教育活動金虎賞を賜り光栄に存じます。

学生の向学心に少しでも応えられるよう、また知的刺激の与えられるような授業を念頭に地道に取り組んできた成果が受講生のみなさんに評価されたのかなと思っています。新型コロナウイルス感染症拡大のさなか、最初は慣れなかったオンデマンド授業も幾多の本学FD活動に参加していくなかで様々な先生方のお知恵を拝借できたことが今回の受賞に結びついたものと思っております。この場を借りて感謝申し上げます。また対面授業に戻った際には学生たちの明るい顔に支えられ、より一層コミュニケーションを重視する内容にした甲斐がありました。

先の見通せない状況が暫く続きますが、今後とも臨機応変にいろいろな工夫を重ねつつ、学生にとってよりよい授業を展開したいと思っています。

籔内 一博 准教授(工学部 応用化学科)

籔内 一博 准教授(工学部 応用化学科)

この度は教育活動金虎賞をいただき、大変嬉しく光栄に存じます。日頃からご指導・ご支援いただいている教職員の皆様、積極的に授業に参加してくれた学生の皆さんにこの場を借りて御礼申し上げます。

この2年間で授業環境は大きく変化し、教員・学生双方が手探りで新たな授業形態への対応を求められました。私自身は、従前より授業資料の電子化を進めており、動画編集にも多少の心得があったことに加え、新たなツールの導入や情報交換を学内で積極的に進めていただけたこともあり、比較的スムーズに遠隔授業に移行できました。対面授業が戻ってきてからは、動画資料の活用をはじめ遠隔授業で培ったノウハウを適宜導入し、学生が主体的に学べる環境づくりを心がけてきました。至らぬ点はまだ多々ありますが、学生の意見に真摯に耳を傾け、授業に反映させていきたいと思います。

この度の受賞に驕ることなく、初心を忘れず、今後も教育研究活動に邁進する所存です。

教育活動優秀賞 受賞者 (50音順)

伊藤 守弘 教授(生命健康科学部 生命医科学科:
2022年7月から生命健康科学部 スポーツ保健医療学科)

伊藤 守弘 教授(生命健康科学部 スポーツ保健医療学科)

今回、はじめて教育活動優秀賞をいただきました。わたしは、2006年4月から中部大学に赴任し、教育活動を重点的に開始いたしました。前任では、研究がメインであり、教育では実習・演習しか担当しておりませんでした。それから約15年が経過し、やっと教育活動で一定の評価をいただけるようになったと、嬉しく思います。

中部大学に赴任してすぐ、その学問分野の楽しさやおもしろさを知らせるのは教員の仕事だと、当時の学生部長から教えられました。そうした楽しさやおもしろさを知らせるため、メリハリのある(厳しい?)授業をしてきましたので、受講生からの評価もメリハリのある(厳しい?)ものでした。今も、メリハリのある授業を続けておりますが、赴任して以来、授業サロン、全学公開授業やFD・SD講演会を通し、『魅力ある授業づくり』プログラムでここまで育て(鍛え)ていただきました。

教育活動優秀賞を頂いた事は、これからの教育活動に対する激励の意味も込められていると感じております。今後も努力して参ります。ありがとうございました。

王 昊凡 助教 (人文学部 コミュニケーション学科)

王 昊凡 助教 (人文学部 コミュニケーション学科)

この度は、2021年度教育活動優秀賞をいただき、大変光栄に存じます。コミュニケーション学科を中心に、関わってくださった教員の皆様、事務スタッフの皆様に感謝申し上げます。また、ともにコロナ禍を乗り越えようとしてきた学生のみなさんにも、感謝いたします。

2020年より、YouTube生配信(およびそのアーカイブ)を用いた遠隔授業を行ってきました。それまでYouTubeで活動したこともなかったため、学科の先生方ならびに学生のみなさんから助言をいただきつつ、なんとかノウハウをまとめてきました。コミュニケーション学科には動画編集や音響系機材に長けた学生もおり、お手伝いいただきました。

今後も対面・遠隔問わず、学生のみなさんに、学習内容だけでなく学ぶ楽しさを知ってもらえるよう、尽力してまいります。

樫村京一郎 准教授 (工学部)

樫村京一郎 准教授 (工学部)掲載予定

この度、2021年度の教育活動優秀賞をいただき、大変光栄に存じます。

普段からお世話になっている学部・学科の先生方、研究室・事務室の皆様、そして、学生の皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

2021年度はコロナ禍の中、遠隔講義もしくは対面講義のいずれかではなく、不測の事態にも柔軟に対応できる「新しい講義」の形が求められました。遠隔講義では実施が難しいと考えていた双方向型講義ですが、講義用のWEBサイトを立ち上げ、すべての講義資料を遠隔講義にも対応できるよう変更することで実現することができました。学生の皆様にはいろいろな不自由をかけたのではと気にしながら、なんとか走りきることができたと感じています。

また、様々な方と講義内容を共に議論し、教育効果を別の側面から検証し、講義に応用できる良い書籍を紹介していただく中でも、教育は時代とともに変化していることを実感した1年でした。これからも常に最良の教育とは何かを問いながら変化し続ける必要を強く感じています。今回の受賞を励みに、より一層の教育改善に取り組みたいと考えております。今後も皆様からのご指導・ご鞭撻をどうぞよろしくお願い申し上げます。

片野坂公明 准教授(生命健康科学部 生命医科学科)

片野坂公明 准教授(生命健康科学部 生命医科学科)

教育に携わる者として何より名誉な賞を賜り、心より感謝申し上げます。分担で講義を担当し、共に学生の身になる講義を目指しご尽力頂いた先生方のお蔭と切に感じております。

教育では「何を教えないかが大切」と言われますが、私は教えることを絞る勇気を未だに持てずにいます。着任当初こそ、心密かに狙っていた賞でしたが、必要なことを全て教えようとする私のスタイルでは無理だと、いつしか諦めていました。それでもFD研修会や全学公開授業などの取り組みに参加して、学生が考えながら教わり、そしてまた考えられる仕掛けを模索し、学生・教員双方が納得する講義を目指してきました。面白いでしょう?と学生の気持ちに訴えてきました。オンラインの画面に、声を嗄らしながら語りかけた頑固な私の温度を、今の学生達が感じてくれたのならば、何よりの喜びです。“熱”は伝わるという信念のもと、試行錯誤しながら、熱くるしい授業を続けていくつもりです。

坂本  渉 教授 (工学部 応用化学科)

坂本  渉 教授 (工学部 応用化学科)

この度は2021年度教育活動優秀賞を受賞することができ、大変光栄に思います。今回の受賞は本学の教員となって初めてのことであり、日頃より様々な面でご助力いただきました教職員の皆様方のお蔭と感謝し、厚く御礼申し上げます。また、授業評価等を通じ、授業方法・内容の改善に関して多大な貢献のあった学生の皆さんにも感謝します。

昨年度は授業形態として科目別に遠隔方式の授業と対面での授業が行われる状況となりました。前年度に引き続き、慣れない遠隔方式の授業に苦労しましたが、何とか工夫を重ねることで遠隔授業のメリットも感じられるようになりました。今後も遠隔方式と対面形式を併用した授業形態が続くと考えられます。遠隔授業のみならず対面授業においても本学の学生にとって一層充実したものになるよう今後も教育活動に邁進していきたいと思います。

佐々井真知 准教授(人文学部 歴史地理学科)

佐々井真知 准教授(人文学部 歴史地理学科)掲載予定

このたびは2021年度の教育活動優秀賞をいただき、大変光栄に存じます。

2021年度は一部の科目で対面での授業が復活したとはいえ、私の担当する授業科目は遠隔での授業も多く、引き続き試行錯誤の一年でした。一口に授業と言っても、200人以上が受講する講義から20人~30人程度を対象とする文献講読・史料講読まで、その授業形態は多様です。2021年度は、遠隔であってもそれぞれの授業の特性を生かすことに留意し、大人数向けの講義では動画の展開を工夫して受講生が飽きないようにすること、文献講読・史料講読では課題のフィードバックを丁寧かつ迅速に行うことで受講生の学習意欲を高めることを意識しました。

このたびの受賞により、受講生の要望・意見を丁寧につかみ、それを授業に生かしていくことがより充実した教育活動につながるという、教育の基本を再確認することができました。今後も、教育の質の向上に一層の努力を続けて参ります。

杉井 俊夫 教授 (工学部 都市建設工学科)

杉井 俊夫 教授 (工学部 都市建設工学科)

この度は、2021年度教育活動優秀賞をいただきまして誠にありがとうございました。講義等へのコメントをいただいた学生の皆さんや日頃お世話になった方々に感謝申し上げます。

これまで35年間、学生の心に火をつけることを信条とし教育に当たってきました。しかし、近年の多様な学生との出会いか、はたまた学生との年齢差の拡大か、その着火点を見出だすことが難しくなってきました。また、コロナ禍によりFace to faceのコミュニケーションも減少し、学生を知る機会が奪われてしまったことも追い打ちをかけました。声だけの教員と真黒な画面の向こうにいる学生は、互いの表情を知らずに相手を理解することができるのでしょうか。しかし、そうした中でも諦めずに着火点を探していくことが、私の大学人としての信条です。着火点の探究こそが、学生から教えてもらうことであり、私が育ててもらっていることでもあります。今回の受賞は、その覚悟を強くする機会になりました。

橋本 美彦 特任教授 (現代教育学部 現代教育学科)

橋本 美彦 特任教授 (現代教育学部 現代教育学科)

この度、2021年度教育活動優秀賞をいただきありがとうございました。

本賞に携わっていただいた学部内外の教職員の皆様、毎授業後にコメントを書いて授業改善に意見をくれた学生諸君に感謝をいたします。

特に学科の1年生全員が対象の授業では、大きく2つのねらいを持って行っています。1つめは、全ての学びは楽しく面白く、日常生活で役に立つと思える授業を行うことです。全ての学びは楽しく面白いと子ども達に心から伝えられる教師になってほしいからです。2つめは、教師になって即戦力として役に立つ理科の知識(安全面やグループの活用方法など)と観察・実験技能を習得する授業です。理科の授業は、安全への配慮が必要な観察・実験が多くあります。また、教師が自分でできない実験を子ども達にさせることはできません。

このように学びの楽しさを体得し、即戦力を身につけた教師の育成に、今後も授業改善を行いながら努力していきたいと思います。

藤吉 弘亘 教授(工学部 ロボット理工学科)

藤吉 弘亘 教授(工学部 ロボット理工学科)掲載予定

この度は教育活動優秀賞に選出して頂き、誠に有難うございます。

大谷選手が活躍する10年以上も前から教育と研究の二刀流を目指し、研究と同様に教育にも力を入れてきましたが、この二刀流は「言うは易く行うは難し」の典型で実現が難しいものです。昨今の人工知能技術の進展に合わせて講義コンテンツをアップデートしたいと思いは立つものの、研究活動に注力すると教育に費やす時間が無くなるという状況が続いていました。その中で、2020年に始まったCOVID-19により、出張などの移動時間が大幅に減少したお陰で、担当講義をじっくりと再考する時間が生まれ、コンテンツを大幅にアップデートすることができました。また、講義時間外に学生が講義内容に連動したプログラム実習ができるように、Google Colaboratoryというサービスを二つの講義に導入しました。これにより、学生は講義を聴講して学習するだけでなく、自ら手を動かしてプログラムを編集することで講義内容を深く理解することが可能となりました。導入前と比べて、学生の講義時間外での学習時間が増加し、講義内容に対する理解力が深まったように思います。

今後は、教育負荷の省力化と重点化のバランスをとりながら、中部大学において二刀流が継続できるような取組みを探索し、若手教員と共有していきたいと考えています。

堀尾 郷介 助教(経営情報学部 経営総合学科)

堀尾 郷介 助教(経営情報学部 経営総合学科)

本学に赴任して1年目から、2021年度教育活動優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。驚きと同時に大変恐縮しております。今回の賞を受けて、日頃からご指導いただいている経営総合学科の先生方や事務職員の方々に、一緒に授業を作り評価していただいた学生の皆様方に、この場をお借りして感謝申し上げます。

授業を振り返ってみますと、どの授業でもどの学生にも必ず最初に「全員に期待している」ことを話しています。そして、学生自身が「気づく」ために、伝えること、伝えないことを区別して授業の準備に取り組み、授業中の学生の行動をよく見て学生がどこまで気づいているかを把握することをこだわりました。

多くのことを学生から学び、日々の試行錯誤を通して、学生と共に授業を作っていくことには楽しさしかありません。今後もこの賞に満足することなく、自分に期待してより良い授業にするためにこだわり続けたいと思います。ありがとうございました。

宮下 浩二 教授(生命健康科学部 理学療法学科)

宮下 浩二 教授(生命健康科学部 理学療法学科)

この度、3度目となる表彰をいただき、誠にありがとうございます。感謝申し上げます。

新型コロナウイルス感染拡大が表面化してから3年目になります。今の3年生が入学した5月から初めて遠隔授業を開始し、この間、今までにはなかった授業スタイルに挑戦する日々でした。一方で、ICTの普及に伴い、今後さらに様々な形態や新たなアイテムを用いた授業方法に適応していかなければならないのは明白です。今回の受賞を糧に、怯むことなく常に新しいことに柔軟性をもって取り組んでいこうと決意しています。

また、新学習指導要領で教育を受けた学生が近々入学してきますが、さらに多様化する学生にも対応できるよう柔軟性をもって教育活動に臨んでいきたいと考えています。

改めて、この度はありがとうございました。

教育活動特別賞

森山 昭彦 教授(応用生物学部 環境生物科学科)

森山 昭彦 教授(応用生物学部 環境生物科学科)

この度は、教育活動特別賞をいただき、大変光栄に存じます。環境教育の一つとして稲作体験を導入したことが評価されたものと喜んでおります。この活動は多くの方々のご理解とご支援の上に成り立っており、協力して下さった教職員ならびに水田のご近所の皆様方には、この場をお借りして深く御礼申し上げます。また、水田を維持管理しているボランティア学生にも感謝いたします。

稲作体験は、農業の大変さと自然の恵みのありがたさに気づくきっかけとなるだけでなく、生物の多様性や日本の耕作地の現状についての理解増進の一助にもなっています。さらに、新型コロナウイルス感染症の流行下では新入生にとって貴重な交流の機会になりました。

一時であるにせよ稲と土を肌で感じ、友と一緒に汗を流したことは、関わった人それぞれに貴重な体験となっていると思います。私もこの受賞を契機として、学生が様々な体験を通して成長していけるよう、いろいろな工夫をしていきたいと思います。ありがとうございました。