2022年6月1日

  • 卒業生

2003(平成15)年度コミュニケーション学科卒業、2005(平成17)年度中部大学大学院国際人間学研究科 言語文化専攻博士前期課程修了 宇津野 健太郎さん

宇津野さん

人の心に響く映像を

2022年初冬、世界中が熱狂した第24回オリンピック冬季競技大会(北京オリンピック)で本学コミュニケーション学科卒業生の宇津野さんは、競技に打ち込むアスリートの迫力ある映像を撮影していた。フリーランスカメラマンとして、世界フィギュアスケート選手権大会やワールドカップバレーボールなどのスポーツ、テレビ番組の撮影などマルチに活躍している。
 「撮影では常に対象者に敬意を持つことと責任をもって自分なりの表現を大切にすることを心掛けています。例えば、スポーツの撮影では予想できない場面に出会うこともありますが、目の前に起こったドラマをただ映すだけではなく、さまざまな箇所に目を向けて撮影することで、自分なりの表現をしています。現場の息遣いや臨場感を少しでも伝えられるよう考えて撮影しています」

マスメディアの内側から

宇津野さん

 ジャーナリストを志して本学コミュニケーション学科に入学したものの、大学で「報道被害」について学んでいくうちにマスコミ業界に不信感を抱くようになった。将来に悩んでいた時に、ゼミの仲間から映像制作会社を紹介され「マスメディアの世界を一度中から見てみたい」と思い、就職を決めた。
 入社後はテレビ番組や自動車のプロモーションビデオ制作の仕事に携わり充実していたが、自分の今の実力を知りたい、もっと可能性のある大きな仕事にチャレンジしたいと思い独立を決意した。
 「両親はもとより学生時代や会社員時代の縁に恵まれて、仕事を続けられていると思っています。感謝を忘れず、お世話になった人に少しでも恩返しができるよう、頑張りたいです」

  • 宇津野 健太郎さん
  • フリーランスカメラマン
  • 2003(平成15)年度コミュニケーション学科卒業
  • 2005(平成17)年度中部大学大学院国際人間学研究科 言語文化専攻博士前期課程修了

勉強に励んだ学生時代

 学生時代は興味を持った授業を全て受けるなど勉強に励んだという宇津野さん。中でもコミュニケーション学科時代の加藤秀俊先生(現・名誉教授)、大学院時代の三浦陽一先生(歴史地理学科教授)の指導が印象に残っているという。
「先生の授業を通して自分にはない視点を得ることができ、多面的に物事を考える大切さを教えてもらいました。出会えて良かったですし、自分もお二人のように相手の心に残り続ける人になりたいと思っています」

学部生の頃は学科の勉強以外にも、友人の影響を受けて撮影や映像編集に興味を持ち、独学で勉強。先生から依頼され、授業記録の撮影・編集などの手伝いもしていた。6年間の学生生活での学びとさまざまな経験が今の仕事にもつながっている。

視野を広げることを大切に

宇津野さん

マスメディアの仕事は、常に人を傷つけること、騙すことと隣り合わせだという宇津野さん。
 「世界は見えているものが全てではありません。興味のないもの、目を背けていたものにも目を向け、考えてみてください。それは時に、苦しくなることもあるかもしれませんが、自分とは別の視点を知ることで世界が広がると思います。また、学生時代はとても貴重なので、たくさんの経験をして人生の基礎を築いてください。自分の基礎を突き詰められれば視野が広がり、行き詰まった時の助けになると実感しています。思い描いた人生を歩めるのは素晴らしいことですが、予想外の人生でも無限の可能性があると思っています。そのためにも学生時代が貴重だったと言える、素晴らしい時間を過ごしてほしいです」と学生にメッセージを送る。

  • ウプト221号(2022年5月31日発行)より転載

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