2022年3月1日

  • 在学生

工学研究科 ロボット理工学専攻 博士後期課程2年 足立浩規さん

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プロフィール

足立 浩規(アダチ ヒロキ)さん。工学研究科 ロボット理工学専攻 博士後期課程2年。愛知県立一宮南高等学校出身。趣味はゴルフ、フットサル、料理、論文を読んで知識を蓄えること。好きな食べ物はオムライス、ハンバーグ。おいしいハンバーグを作るため、YouTubeなどで作り方を研究している。リサーチ・アシスタント(研究補助員)も務め、主に先生の手伝いをしたり、新しく研究室に入る学生のための勉強会資料を作ったりしている。

中部大学を選んだ理由

足立浩規さん

「高校3年生の時に、4月から中部大学にロボット理工学科が設置されることを知り、1期生になるところに惹かれたことや、これから世界的にロボットの普及が進み、この分野の知識が重要になってくるのではないかと思ったことから、中部大学のロボット理工学科を選びました。ロボット工学を学ぶには、電気電子工学や情報工学などの知識が必要になるため、いろいろなことを学びたかった私にはぴったりだったと思います。大学院への進学を決めたのは、所属している研究室の藤吉弘亘先生のようにもっと知識や技術を身に付けたいと考えたからです。また、自分の研究だけを頑張るのではなく、後輩の面倒を見ることで人間力も高めていきたいです」

現在行っている研究

足立さん勉強風景

「学部4年生の頃から藤吉弘亘先生の研究室で深層学習(ディープラーニング)に関する研究をしています。ディープラーニングとは、コンピュータが自動でデータの特徴を認識する技術のことで、自動車の自動運転化に必要な画像の判定などに役立っています。私が現在行っているのは、ディープラーニングの分類精度を上げるための技術である、『敵対的攻撃・防御』という分野の研究です。『敵対的攻撃』とは、入力した画像データに細工をして、誤った認識をさせる攻撃で、入力画像データに対して、ノイズなどを加えることで誤分類をさせることです。その『敵対的攻撃』を緩和するために『敵対的防御』という手法を用いるのですが、私が着目している手法は、Adversarial Trainingと呼ばれる、攻撃された画像の特徴を学習し、誤分類を抑制する手法です。この手法は、シンプルかつ高い頑健性能が得られる一方、攻撃されていない画像に対する性能が著しく劣化することが分かっており、この問題を解決するために研究を重ねています。研究室での研究だけではなく、日常生活の中で浮かんだアイデアが思わぬ良い結果を招くことや、何気なく読んでいた論文から有効なアプローチを得ることもあり、日々研究に没頭しています」

 ニューイングランド大学での英語短期研修

「大学3年生の時にオーストラリアのニューイングランド大学への短期研修に参加しました。ホームステイの事前アンケートでオートバイが好きなのに『I like bike』と書いてしまい、『bike』は英語で『bicycle』の略称なので自転車に乗ることが好きなのだと思われ、研修に行った最初の週末にホストファザーが車にマウンテンバイクを積んで一緒に山に連れて行ってくれて、やったこともないトレイルライドをすることになりました。序盤に突然現れたジャンプ台で見事に転び、傷だらけになるわ、泥だらけになるわで満身創痍(そうい)でしたが何とか走破し、泥だらけの私を見てホストファザーに大笑いされたことは今も良い思い出です。この他にも研修では、英語の勉強はもちろんアボリジニの方との交流なども行いました。ニューイングランド大学は、日本人がよく観光で行くような都市から離れた場所にあり、日本語がほとんど通じないので最初はとても苦労しましたが、英語に対する考え方や人生観が変わったターニングポイントだったと感じています」

留学中

トレイルライドを終えて、ホストファザーと

2021年度中部大学次世代研究者挑戦的研究プログラムに採用

藤吉先生の勧めで、本学が採択された国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)次世代研究者挑戦的研究プログラムに応募し、採用されました。本学のプロジェクトは、エネルギーや環境、健康などの地球規模の社会課題にAIデータサイエンスを駆使して挑戦・貢献するというもので、まず自分の研究がどのように社会課題に役立つのかを考えました。例えば医療現場で撮影したCT画像をディープラーニングで読み込みをした際、誤診断をしないよう防御手段を考えたり、環境面ではディープラーニングの1回の学習で排出される二酸化炭素の量(約284t)を減らしてもっと環境に良い仕組みにできないかを考えたりしました。今後は研究留学や産学連携インターンシップに参加して知識を深め、研究を進めていきたいと思います。

次世代

次世代研究者挑戦的研究プログラム採用式(前列右端が足立さん)

今後の目標

足立さん

「今取り組んでいる研究は、深層学習(ディープラーニング)の仕組みを深く理解するための重要な研究の1つだと思っています。研究留学に挑戦し、より深い知識を身に付けることで優れたアプローチを提案し、毎年アメリカで行われるCVPR(コンピュータビジョンとパターン認識に関する会議)などの難関国際会議で研究発表することが目標です。そして、いつか指導教授である藤吉先生と肩を並べられるくらいの研究力や洞察力を身に付け、世の中に貢献できる研究者になりたいです」

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