COC継続事業 2025(令和7)年度成果報告書
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生活・住環境を考えるまちづくりWG 2025年度「動く」活動報告 活動名称: 続・森の健康診断 氏名: 上野 薫 所属・職名: 応用生物学部環境生物科学科・准教授 これまで2005年からの10年間で実施した恵那周辺の人工林の実態を市民と学生が協働で調査した「森の健康診断」、その後の継続活動として学生の課題解決型学習を主軸にした2015年からの10年間の「新・森の健康診断」を昨年までに終えた。2025年度からは、さらなる継続事業として、新たな10年間を目指し「続・森の健康診断」を実施することとした。本事業では、これまでの20年間の活動過程で輩出された参加学生のうち、卒業後も本事業に協力的かつ林業界など多方面で活躍している卒業生の専門性を生かし、間伐指導等の運営側の指導者として活躍してもらう。さらに、現役の参加学生は、希望すれば年間を通じて随時開催される森林保全活動・森林生態系調査活動にも参加可能とした。本年度の年間活動としては、学部学年を超えた8名程度の学生が間伐後の材の薪加工や森林生態系調査活動(のべ10回程度)に参加し、それらの成果を大学祭にてポスター展示と間伐材を用いた箸づくり体験の合体企画にて大いにアピールした(写真の最後の2枚)。これらにより、学生たちは、人工林・里山の保全管理に関してより親近感と現実感をもって考え、経験を継続的に深めることができる内容として強化されている。 加えて、年1回開催の合宿形式での従来イベントでは、森林における課題を設定し、現場を知る専門家のレクチャーを受け、解決のための重要な視点を学び議論する。本年は2025年12月6日・7日の1泊2日で「第1回続・森の健康診断」として研修センターにて実施した(最後の2枚以外の全ての写真)。卒業生が指導者となっての間伐体験のあと、「里地における獣害問題を解決するには~ツキノワグマ問題~」をテーマとし、恵那市猟友会会長と元春日井自然の家の職員にクマ等の現状を話してもらい、その後グループワークにて提案を作成、2日目に発表してもらった。合宿への参加学生は、FS4年生6名、3年生11名、2年生4名、1年生7名、EC2年生2名、AR2年生1名の計31名であった。スタッフは卒業生7名(うち林業界3名)、教員1名(上野)の計8名であった。スケジュールは下記の通り。1日目の間伐体験は2班に分け、手厚い指導のもと、多くの希望者がチェーンソーを使って体験した。各作業では、学生は男女問わず積極的かつ協力的に作業に参加していた。午後のグループワークは6班構成で、4年生がリーダーになり班員5名をよく纏めていた。2日目午前は発表会とし、午後のゲストを含めた5名に地域市民として来場いただき、コメントを頂いた。最終提案はいずれも現実的な内容で、根本的な要因解決がいかに難しいかを実感していたようであった。午後は、初めてのプロによる「木工ワークショップ」(間伐材の活用)と上野による「ムササビ観察会」(森林生態系の理解)の2つのプログラムを選択してもら37
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