EDUCATUS Vol.3
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14東海地方で活躍する卒業生 ~県外出身の先輩Ⅰ~ 私は子どもと関わる仕事がしたいという思いから幼児教育学科に入学しました。入学前は、『保育は子どもと一緒に遊ぶ仕事』という漠然としたイメージしか持っていませんでした。しかし、講義や実習を重ねていく中で、学びの意義や環境の重要性、保育者としての援助技術などを習得することにより、保育についてより深く学ぶことができました。 目指していた幼稚園教諭となり、元気いっぱいの子どもたちと関わることを楽しみながら仕事をしています。同時に担任として保護者から大切な子どもを預かる責任感や保育をすることの難しさも感じています。保育が思い通りにいかない日もありますが、日々反省と改善を繰り返して、より良い保育をするために子どもの姿を予測して準備をしたり、子どもに適した援助は何かということを考えたりしています。その中で、子どもが「先生!先生!」と笑顔で話しかけてくれることや子どもの成長を感じられることがとても嬉しく、この仕事のやりがいを感じられる瞬間でもあります。 在学中は部活でマネージャー・コーチ業に打ち込んでおり、周りの同級生よりも就活に費やす時間が制限されていたと思います。そのため、苦手科目を重点的に勉強したり、講義でわからなかったところはすぐに復習したりして勉強の効率化を図りました。両立は難しかったですが、部活を4年生の引退まで続けることができた達成感は大きく、部活で学んだことは今の仕事でも活かされています。そして何よりも部活で出会った仲間や経験は自分の財産となりました。 大学での学びは保育者となるための土台となる貴重なものです。頑張った分だけ自分の力となり、その頑張りは間違いなく子どものためになります。また、4年間の学生生活では勉強だけでなく、いろいろなものにチャレンジして、自分の好きなものや得意なことを見つけてください。その経験は自分の自信になり自分自身を成長させてくれると思います。 私が保育園の先生になって3年目の今、なかなかうまくいかないことや、失敗したことを糧にして、保育の奥深さを感じる日々を過ごしています。しかし、毎日いろんな成長を見せてくれる子どもたちと一緒に過ごす中で、「子どもって本当におもしろい!」と感じたり、子どもから元気をもらうこともたくさんありました。 学生時代からピアノが本当に苦手で、就職してからも朝の会の歌や、リズム遊びには苦戦していました。家に帰ってからも、鍵盤と楽譜とにらめっこしていました。毎日繰り返す中で、少しずつ弾けるようになってきたかも?と感じていた頃、朝の歌を歌い終わってから一人の園児が近づいてきて小さい声で私に言いました。「ねえねえ、せんせー、なんかピアノじょうずになったね!」まさか子どもから褒められると思っていなかったので本当に嬉しくて、その日のことは忘れられません!子どもたちって本当に素直で、いろんなことをよく見て・聴いているんだなと改めて実感しました。 もちろん、嬉しいことばかりではなく、壁にぶつかったり、うまくいかなかったりすることもあります。しかし、日々の中で子どもたちと気持ちが通じ合った!と感じる瞬間は、保育者になって良かったなと感慨深いものがあります。そんな瞬間や、子どものこれからの成長のために、今自分にできることは何なのかを考えて、保育者としての最善を尽くしていくよう、日々努力していきたいと思っています。これから子どもたちとたくさん遊んで、話して、もっといろいろなおもしろい発見ができることが楽しみです! 今、苦手なことがあったり、自分に自信がない人でもきっと大丈夫です。毎日の努力の積み重ねが実を結ぶときが必ず来ます。目標や夢に向かって、貴重な学生生活の1日1日を大切にしてくださいね。浜松市職員(幼稚園教諭) 尾奈幼稚園 小山 隼平(幼児教育学科 2021年3月卒業)大学での経験を活かして継続は力になる!静岡県出身福島県出身名古屋市職員(保育士) よもぎ園 増子 沙也加(幼児教育学科 2019年3月卒業)

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