EDUCATUS Vol.3
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21.現代教育学部の開設と  成長・発展 2008年4月1日に設置された現代教育学部は、幼児教育学科と児童教育学科の2学科体制で開設され、今年度で14年目を迎えた。開設当初の取得免許・資格等は、幼児教育学科は幼稚園教諭免許状、保育士資格、レクリエーションインストラクターであった。児童教育学科は、小学校教諭免許状と特別支援学校教諭免許状、および図書館司書教諭資格、社会教育主事任用資格、レクリエーションインストラクターであった。 本学部は、次世代を担う乳幼児や児童の人格形成の基盤を体系的に支援することができる優れた保育者・教育者を育成することを理念として教育を推進してきた。この理念に基づき幼児教育学科は、学生の専門性と力量形成、および人間力の育成に努め、多くの幼稚園教諭と保育士を輩出してきた。 児童教育学科は、初等教育への貢献として新たな教育理念と実践的指導力を有する教育者の育成を行ってきた。2012年度には社会のニーズに応え、中学校教諭免許状(理科)の取得を可能にした。児童教育学科が中学校教育をも視点においた教育を展開してきたことに対して、学科名が相応しくないことが指摘された。また、社会情勢が変化し、児童生徒の減少による小中学校の統廃合が進行したことや、2016年度から小中一貫教育を実施する「義務教育学校」の制度化が行われるなど、児童生徒を一貫して教育することのできる複数校種の免許状を有した教員の養成が急務となった。これらの背景に応えるために、学科名を「現代教育学科」と改称し、中学校教諭免許状(国語)と(数学)の取得も可能にした。この改組により、それまで以上に小中一貫教育や義務教育全般に対応でき、次世代教育を先導する教育者の育成に取り組むことができるようになった。中部大学 教育・学生担当 副学長花井 忠征 博士(医学)幼児教育学科教授 花井 忠征 HANAI Tadayuki現代教育学部 第2代学部長(2013.4~2018.3)現代教育学部の歩みとこれから巻頭言1.現代教育学部の開設と  成長・発展 2008年4月1日に設置された現代教育学部は、幼児教育学科と児童教育学科の2学科体制で開設され、今年度で14年目を迎えた。開設当初の取得免許・資格等は、幼児教育学科は幼稚園教諭免許状、保育士資格、レクリエーションインストラクターであった。児童教育学科は、小学校教諭免許状と特別支援学校教諭免許状、および図書館司書教諭資格、社会教育主事任用資格、レクリエーションインストラクターであった。 本学部は、次世代を担う乳幼児や児童の人格形成の基盤を体系的に支援することができる優れた保育者・教育者を育成することを理念として教育を推進してきた。この理念に基づき幼児教育学科は、学生の専門性と力量形成、および人間力の育成に努め、多くの幼稚園教諭と保育士を輩出してきた。 児童教育学科は、初等教育への貢献として新たな教育理念と実践的指導力を有する教育者の育成を行ってきた。2012年度には社会のニーズに応え、中学校教諭免許状(理科)の取得を可能にした。児童教育学科が中学校教育をも視点においた教育を展開してきたことに対して、学科名が相応しくないことが指摘された。また、社会情勢が変化し、児童生徒の減少による小中学校の統廃合が進行したことや、2016年度から小中一貫教育を実施する「義務教育学校」の制度化が行われるなど、児童生徒を一貫して教育することのできる複数校種の免許状を有した教員の養成が急務となった。これらの背景に応えるために、学科名を「現代教育学科」と改称し、中学校教諭免許状(国語)と(数学)の取得も可能にした。この改組により、それまで以上に小中一貫教育や義務教育全般に対応でき、次世代教育を先導する教育者の育成に取り組むことができるようになった。

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