GLOCAL Vol.1
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 創刊のごあいさつ  GLOCAL(中部大学国際人間学研究科レポート)Vol.1を、お届けします。 国際人間学研究科のルーツ(源流)は、中部大学国際関係学部を基礎に1991年に創設された国際関係学研究科国際関係学専攻にあります。その後、人文学部(1998年設立)を基礎とする2専攻(言語文化専攻、心理学専攻)が合流して2004年に国際人間学研究科が誕生しました。2008年には歴史学・地理学専攻がこうした流れに加わり、現在は、四筋の川が一体となって流れる研究科へと発展してまいりました。 20世紀末から21世紀初頭にかけて設立され拡充されてきた本研究科は、冷戦体制崩壊後に本格的になったグローバル化、すなわち地球規模での単一市場化が顕在化したまさにその時期にスタートしたといえます。本研究科の教育理念は、「国際人間学」の探求を通して、人類社会が抱える人間・社会・文化の諸課題を統合的に把握する視点と方法を見いだす点にあります。この理念のもと、渓流、河川から太洋へとつながっていく道をめざし、日々、教育・研究に勤しんでおります。 今回、本研究科における日頃の教育・研究活動の一端を広く知っていただくために、本誌GLOCALを発行することになりました。地球的連帯を求めるグローバルな動きが活発化する一方で、地域資源の再発見やまちおこしなど、地元志向のローカル化もあわせて進展している今日、小誌が本研究科を紹介するメディアとしての役割を果たし、またグローバルかつローカル(グローカル)な話題をめぐって、幅広く議論が交わされる場となることを希望いたします。2012年10月林  上(中部大学国際人間学研究科長)1

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