GLOCAL Vol.4
3/32

1 中部大学大学院、国際人間学研究科レポートGLOCAL Vol.4をお届け致します。 本冊子GLOCALを創刊しましたのは2012年10月。これまでに3回発行し、今回が4回目になります。世の中には“3号雑誌”という言葉があり、雑誌を創刊してもその多くは3号までで消えていくという意味で使われます。これは、戦後まもない日本で創刊された多くの雑誌が3号あたりでGHQの検閲を受けたためそのあとが続かなかった、あるいは創刊号の売れ行きが第3号を発行する頃にはっきりするため、その結果を見てその後の刊行をあきらめた、などといったことに由来するといわれます。今回、GLOCAL Vol.4を発行したことで、こうしたジンクスをなんとか乗り越えたのではと胸をなでおろしております。国際人間学研究科レポートGLOCALは、Vol.5、6と続けて発行していく予定ですので、今後も引き続きご愛読いただきたいと思います。 さて、本年2014年は、中部大学の開学50周年という記念すべき年にあたります。50年、100年という歳月の積み重ねはやはりずしりと重く、これを機にこれまでの軌跡を振り返りながら、今後、進むべき行く末に思いを馳せることには意義があると思われます。開学50周年という長い年月と比べますと、大学院国際人間学研究科の歩みは、まだその半分程度の歴史しかありません。しかしながら、この間に国内外で起こった幾多の出来事を考えますと、それまでの25年とその後の25年では大きく異なるように思われます。1980年代末の冷戦体制の終焉とともに本格化した社会・経済のグローバル化や、1990年代中頃から普及し始めたインターネットによる情報化の影響を受け、大学・大学院における教育・研究状況は大きく様変わりしました。 国際人間学研究科は、こうした時代の変化に対して適切に対応することが求められております。今号では、本研究科の教育理念、教育目標、ならびに各専攻における教育・研究の現況を掲載致しました。本研究科は、国の壁をやすやすと越えて広がる社会、経済、文化のグローバル化の動きを正面に見据えながらも、同時に、場所や地域に根ざしそこから立ち上がってくるローカルな現象にも目を向け、文字通りGLOBAL、LOCAL両方の視点から情報を発信していきたいと考えております。小誌GLOCALを通して、本研究科の教育、研究に対するご理解がよりいっそう深まりますことを期待致します。2014年2月15日ごあいさつ林  上(中部大学国際人間学研究科長)

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る