GLOCAL Vol.13
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12 第9回教員研究会が2018年7月25日に開催された。今回は、先ず国際関係学専攻の中野智章教授が「オックスフォード大学東洋学部の四半世紀:エジプト学徒としての経験から」というテーマで発表した。中野教授は、人々が用いた言語の習得なくして、当時の文化や社会の研究はあり得ないという強い信念を持つ同学部に学んだ際に象形文字を習得し、同じく意味をもつ記号として使用される文様の研究から王のみが用いた文様の特定に成功した経緯などを報告した。また、心理学専攻の森田美弥子教授が「人は何故・いつ・どのように・心の相談に向かうのか」というテーマで発表した。長く大学の相談室などで心理相談に携わってきた森田教授は、心理相談を「いずれ別れることを目指した出会い」と位置付け、悩みや症状の軽減だけでなく、クライエントの発達・自立を促するような支援の重要性を強調した。 第8回「院生の力」研究報告会が2018年7月4日に開催された。4月に本学歴史地理学科から前期課程に進学した1名は卒業論文の概要を紹介し、本学言語文化専攻前期課程から後期課程に進学した1名は修士論文の成果と今後の研究の方向について発表した。指導教授のアドバイスや参加者からの質問・意見を交えながら興味深い議論が交わされた。第9回 教員研究会を開催第8回 「院生の力」を開催

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