GLOCAL Vol.13
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1 中部大学大学院、国際人間学研究科レポート『GLOCAL』 Vol.13 をお届け致します。 2012年10月に先代の研究科長、林上教授により創刊された『GLOCAL』も今回で第13号となり、このたび、研究科長を引き継ぐにあたり、小誌の編集もバトンタッチいたしました。 林前研究科長は、2011年4月からこの3月までの7年間にわたり、国際関係学部と人文学部の二学部の上に跨って設置されている本研究科の教育・研究改革に取り組んでこられました。専門領域や立場の違いを超越した「教員研究発表会」(年2回)、他専攻の院生・教員も交えた院生による研究報告会「院生の力」(年2回)、学内外の研究者や市井の活動家等を交えてのシンポジウムや講演会、さらにはこれら各種イベントを広報するための小誌『GLOCAL』の刊行とそのデジタル・ブックのWEBページ掲載等々、本研究科活性化のための数々の方策を精力的に導入・運営してこられました。こうした取り組みの意図やデザインの詳細につきましては、研究科の歴史を語り継ぎ、また今後の運営の方向性を考える上で大変貴重な情報ですので、林前研究科長に特にお願いして本号にご寄稿いただきました。ぜひ、お読みいただければと存じます。小誌の刊行も含め、林前研究科長がつけてくださったこの道筋を微力ながら守り、充実させて参る所存でございますので、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 さて、今後の国際人間学研究科にとって当面の大きな変革は、心理学専攻における公認心理師対応の教育課程の導入をめぐる一連の動きとなる見込みです。本学でも2018年度から人文学部心理学科に国家資格である公認心理師対応の教育課程が導入されたため、遅くともその1期生が卒業する2022年までには大学院心理学専攻でも資格対応の教育課程を導入する必要があります。また合わせて院生の実習の場ともなる、地域住民を対象とした外来の大学付属心理相談室を設置することが求められます。さらに、遅くとも2023年度には学部から上がってくる1期生らが国家試験に臨みますので、その準備・対策が不可欠となります。GLOBALな場での研究の進展を吸収し、またそれに寄与する教員・院生ら研究者が、地元地域のLOCALな場での人々の健康・福祉や生活の充実に貢献することになる本課程は、まさしくGLOCALな取り組みの典型となるはずです。本研究科全体の活性化にも繋がるものとして大いに期待がもたれるところです。 また、さらなるGLOCAL展開に資するGLOBALな動きとして、近々、国際関係学部と人文学部が海外のいくつかの大学・研究機関と独自の学術交流の協定を結ぶ運びとなっています。 小誌を通して、こうした本研究科の動静もお伝えしていければと存じます。新米編集者ゆえ、至らぬことも多々あるかと存じますが、今後とも小誌をどうかよろしくお願い申し上げます。2018年10月19日柳谷 啓子(中部大学国際人間学研究科長)ごあいさつ

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