GLOCAL Vol22
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2023Vol.229 第18回教員研究会が2022年11月30日に対面形式で開催された。発表者は言語文化専攻の杉本和弘教授と、創造的リベラルアーツセンター長(前国際人間学研究科長)の石井洋二郎特任教授の2名である。 杉本教授からはこれまでに訪れられた数多くの「文学館」(主に近代文学関係)の中からいくつかを取り上げ、「文学館」の特色や魅力をお話しいただいた。「文学館」の多様な楽しみ方や新たな動きにも触れられ、すぐにでも「文学館」に行きたくなるような、たいへん聴衆の興味を引き付ける内容であった。石井特任教授は「文系の逆襲」という刺激的なタイトルで、「無意識の理系中心主義」に対する文系研究者の立場からの逆襲を試みられた。学問分類の再構築や人文学の存在意義、さらに「科学知」の基盤として「人文知」を捉える考え方、総合人間学としての本研究科のあり方など、たいへん有益で示唆に富む内容であった。 限られた時間ではあったが、たいへん活発な質疑応答がおこなわれ、充実した教員研究会となった。参加者は発表者2名を入れて教員31名、事務員2名の計33名。 第17回「院生の力」研究報告会が2022年11月2日に開催された。院生が日頃、どのようなテーマに関心を持ち、どのような研究に取り組んでいるかを多くの方に知ってもらうのが主な目的である。また、指導教授がコメンテーターとして議論に参加する形式をとり、院生の研究能力を高める場としても位置づけられている。 今回は2022年4月に言語文化専攻に進学した博士前期課程2名、博士後期課程1名、計3名の院生が発表をおこなった。同じ言語文化専攻であってもテーマが多岐にわたり、いずれも興味深い発表であり、これからの研究の進展を大いに期待させる内容であった。質疑応答も活発になされ、たいへん実り多い報告会となった。参加者は発表学生を入れて学生6名、教員10名、事務員3名の計19名。第18回教員研究会を開催第17回「院生の力」を開催••

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