GLOCAL Vol24
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2024 Vol.242024 Vol.242024 Vol.249技術、市場情報を共有します。乳製品の品質を維持し、大衆の嗜好に合わせた乳製品スナックをメインにします。インターネット上でライブ配信を通して商品を紹介します。緑、自然、無添加、健康に焦点を当てて、国境草原の遊牧文化と歴史のテーマを宣伝および推進します。放送、農産物展示会、テレビチャンネル、WeChatショートビデオ、tiktok、その他多くのAPPプロモーションに参加します。さいごに ウジムチン地域の伝統牛乳の原材料、製造方法、現在の販売状況についてより詳細な調査・研究を行い、ウジムチン地域の伝統的手作り牛乳と観光を、国家農村活性化戦略と内モンゴル自治区の開発思想、シリンゴル盟観光開発(2003-2020)と組み合わせて、今後の発展動向を簡単に分析しました。 伝統的な乳製品の製造方法と命名の明確化は、「伝統文化」の商品化に役立ち、製品生産の透明性を大幅に向上させ、消費者の注目を集め、民俗観光の過程で「主観的価値」を得ることができると考えられます。参考文献ガオアリワ(2013)『ウジュムチン部族研究』,遼寧民族出版社. ナムスライ(1983)『モンゴル伝統牛乳食品』(モンゴル語) [C].フフホト:内モンゴル古代人民出版社,3-46.ロードランラダー(1979) 『モンゴル秘史』。 フフホト:内モンゴル古代人民出版社.ナ・バオインヘシゲ (2012)『ウジムチン風俗』, 内モンゴル人民出版社.はじめに ウジムチン部落を含む内モンゴルは、モンゴル高原に位置し、寒冷で乾燥した気候、冬が長く、夏が短いため、農業は多様かつ長期的な発展を遂げていません。したがって、ウジムチン部族の人々は栄養源を家畜に依存しています。ウジムチン部族の食生活は、牛、馬、羊、ラクダの乳と肉が主食となっています。これが生活文化の重要な発展となりました。現在、市場経済の急速な発展に伴い、遊牧民の伝統的な食文化も地元からより広い市場へと移りつつあります。牧畜民の収入を増やすため、伝統的な乳製品の商品化と地域経済の発展を模索します。研究方法 ウジムチンには乳製品の種類が多く、またウジムチンの範囲内でも製法の名称が異なるなど地域性があるため、現地訪問やアンケート調査を通じて乳製品の種類、製造方法、乳製品の特徴などを収集しました。名前や作り方を一つ一つ確認していきます。ウジムチン地域の乳製品の 名前と作り方 春が訪れ、枯れ草から新しい芽が出ます。 地面は緑で、牧畜民が子羊を拾い、子牛を育てる時期であり、牛や羊が乳を出す季節でもあります。搾乳に最適な時期は春から晩秋までです。ウジムチン地域の牧畜民は、生乳と熟乳を基にさまざまな乳製品を作ります。これは、牧畜民の知恵を十分に示しています。その中には、örüm-e(乳の皮)、クリーム、ヨーグルト、チーズ、干しチーズ、牛乳豆腐などの生乳製品があります。熟乳製品には、バター、クリーム、ヨーグルト残渣など21 種類があります。農村活性化戦略における 伝統的な乳製品の開発機会 観光は国の総合的な経済産業として、国民経済に大きな影響と重要性を持っています。 ウジムチン観光エリアの代表的なテーマは草原の風景と民族の風習です。近年のシリンゴル盟の観光市場を見ると、観光客は草原を観光していることが分かります。同時に、地元のエスニック食品の消費もかなりのものです。観光産業と結びついた上で、「手作り」や「純粋な自然のグリーンフード」といった「主観的価値」を持っています。 ウジムチン(地域)+乳製品(商品)から名付けた地域ブランドを作ります。 一律価格を設定します。小規模な乳製品事業を開始するよう全員を指導、奨励し、企業間で生産経験、乳飲料を作るウジムチン牧畜民の写真ウジムチン乳製品を農産物として農村活性化を推進農村観光活性化の観点から見た ウジムチン牛乳文化と開発戦略国際人間学研究科 国際関係学専攻 博士前期課程1年Minggenzhula(ミャンガンゾル)「2000年1月1日」 内モンゴルシリングル盟東ウジムチン旗生まれ。2022年7月内モンゴル大学モンゴル歴史学部を卒業後、2023年4月中部大学国際人間学研究科 国際関係学専攻に入学。専門は人類学。現在、内陸アジア遊牧民社会における乳製品の薬と健康食の侧面に関する研究をしています。

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