GLOCAL2026 Vol27
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ごあいさつi 中部大学大学院国際人間学研究科の活動レポート『GLOCALVol.27』をお届けいたします。本研究科は、1991年に国際関係学部を基礎として創設された国際関係学研究科国際関係学専攻を起源として発足しました。その後、2004年には人文学部を基礎とする二つの専攻(言語文化専攻、心理学専攻)が合流し、名称を「国際人間学研究科」へと改称しました。さらに2008年には、歴史学・地理学専攻が加わり、現在は四専攻体制のもと、博士前期課程および博士後期課程を整備する研究科として歩みを続けています。国際関係、国際政治、国際経済、社会、文化、メデイア、言語、言語教育、心理、歴史、地理といった幅広い分野において、約60名の教員が連携し、指導学生の学位取得に向けて全力で支援しております。さて、2025年度後半の社会情勢にHを向けますと、日本国内では物価高の長期化や異常気象の深刻化が進み、私たちの生活や社会の在り方に大きな影響を及ぽしています。世界に日を転じれば、ウクライナ戦争やパレスチナ情勢はいまだ終結の兆しを見せず、加えて、米国によるベネズエラやグリーンランドヘの一方的関与や日本と中国の関係悪化など、国際社会は分断と対立が併存する不安定な局面に直面しています。さらに、生成AIをはじめとする技術革新の急速な進展は、教育や研究の方法論そのものを大きく変えつつあり、知の在り方が改めて問われる時代となっています。このような時代にあって、文化や国際社会への理解を深め、国際的な視野をもって世界で活躍できる人材の育成が、これまで以上に求められています。同時に内なる国際化が顕著な自らが暮らす地域に根差し、多様な人々や文化への深い関心を育む姿勢も不可欠です。本研究科は、こうした認識に基づき、グローバルな視点とローカルな視点の双方を重視する「グローカル」な教育・研究を理念として掲げています。本誌は創刊から13年を迎え、この間、本研究科における日頃の教育・研究活動の一端を広く知っていただくことを目的として発行してまいりました。国際関係、人文、社会科学の幅広い研究領域を有する本研究科の特色が反映された内容となっており、まさに「グローカル」な視野に基づく研究の実践をうかがうことができるものといえるでしょう。教員と大学院生が同じ誌面を通じて互いの研究成果を共有する機会はきわめて貴重であり、研究科としても、今後さらに本誌の充実を図ってまいりたいと考えております。本誌を通して、本研究科の日頃の教育・研究活動の一端をご理解いただけましたら幸いに存じます。2026年2月10日塩澤正(中部大学大学院国際人間学研究科長)Chubu Unive「sityGraduate School of Global日umanicsI 1
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