2024大学院パンフレット
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9Chubu University Graduate School̶̶工学研究科 現在, 社会と電気との関わりは, 電気エネルギー, 電気機器, 半導体エレクトロニクス, コンピュータ, 情報・通信など広い範囲にわたり, ますます密接になりつつあります。 そして, その基になる電気電子工学の幅は一層大きく拡がってきています。 このため, 優れた電気・電子技術者になるには, 学部の4年間で電気電子工学を広く学ぶだけでなく, さらに自分がこれから進もうとする専門分野について一層深い知識や技術を修得することが大切になってきます。 それに応えるべく, 本専攻では, 4つの専門分野を設け, 電気電子工学の幅広い範囲にわたる研究や教育に努めています。 大学院では, 研究の第一線で活躍し, 多くの実績をあげてきた著名な教授陣から直接マン・ツウ・マンの指導を受けることができます。 このような教育によって, 学問をより深く追求すると共に, 独創的な研究にも参加して研究開発能力の基本を身につけることができます。 また, このような教育, 研究を通して, 立派な社会人になるための人格形成の指導にも力を入れています。 本専攻の修了生は, 現在, 産業界, 教育界, 官公庁などの広い分野で, 建学の精神である「あてになる人間」として活躍しています。 健全な電気エネルギーが, いつでもどこでも不自由なく利用できる社会には, まだ到達途上であり, 快適な電気エネルギー利用環境を目指した研究を進めている。 特に, 自動運転の検証実験が始まるなど電子制御化が進む自動車, 都市部の移動手段として欠くことのできない鉄道システム, 自動車以上の電子制御システムを搭載し, 高い安全基準が要求される航空機の雷害対策, 環境に優しい発電方法である一方, 高構造物であるがゆえに雷撃の対象となりやすい風力発電システムの雷害対策, プラズマを利用した材料開発や有害物質の分解, 再生可能エネルギー主体の電力システムなどの研究を展開している。電力・エネルギー分野中村 圭二教授 工学博士 電気・電子システムの高性能化・高機能化にとって, 新しい電気電子材料とそのデバイスの研究開発は重要である。 研究テーマは, 太陽光発電材料, 酸化物系材料, 熱電材料の開発, 酸化物系半導体材料のセンサーなどへの応用, ダイヤモンドライクカーボン, ナノテクノロジーを活用した薄膜作製技術による新機能光電子デバイスの作製と評価, Si上へのヘテロ素子, 光集積回路, 光制御素子, 集積回路製造技術, Ⅲ族窒化物半導体や酸化物半導体のバンドギャップ電子物性計測とデバイス物理などの研究, 誘電率等の測定による相転移探索およびX線による結晶構造決定等の物性解析, また, 仮想空間と現実社会のインターフェースとしてのセンサーデバイス開発及び医療応用・社会実装, 仮想空間ネットワーク構築等の電子デバイス応用の研究を行っている。石井  清教授 博士(工学)電子物性・デバイス分野電気電子工学専攻後藤 英雄教授 工学博士●専門:集積回路工学●研究テーマ:集積回路の高性能化に関する研究内田 秀雄准教授 博士(工学)●専門:半導体工学, 太陽電池, ナノテクノロジー, 集積回路工学●研究テーマ:カーボン半導体太陽電池, ナノ構造カーボン, ソーラー飛 行船, 半導体中の不純物拡散, 光電子集積回路, 集積回路製造技術中野 由崇教授 博士(工学)●専門:物性デバイス ●研究テーマ:次世代パワー半導体の電子物性研究, 酸化物・窒 化物・有機エレクトロニクス, 太陽光エネルギー変換工学河原 敏男教授 博士(理学)●専門:応用物理, 低温工学, 薄膜 ・ 表面工学●研究テーマ:超伝導, 熱電半導体, 非晶質, ナノ制御 ・ ナノデバイス●専門:半導体工学, 電子材料学●研究テーマ:Ⅱ-Ⅵ族半導体に関する研究, 次世代新電子材料に 関する研究田橋 正浩教授 博士(工学)●専門:電気電子材料●研究テーマ:熱電材料および太陽電池に関する研究●専門:プラズマ工学, 計測工学●研究テーマ:高密度プラズマの生成・計測・制御, プラズマを用い た材料プロセス, 環境保全に向けたプラズマ応用山本 和男教授 博士(工学)●専門:電力工学, 高電圧工学●研究テーマ:各種設備・機器, 自動車, 航空機の雷害対策政宗 貞男教授 工学博士●専門:プラズマ科学, 核融合科学, エネルギー科学●研究テーマ:プラズマのMHD平衡と安定性, プラズマの自己組織化現象飯岡 大輔教授 博士(工学)●専門:電力工学, 電力システム工学●研究テーマ:再生可能エネルギー主体の電力システム, スマート グリッド, 電力システムの計画・運用・制御小川 大輔准教授  Doctor of Philosophy in ElectricalEngineering●専門:プラズマを使った微細加工の研究●研究テーマ:プロセスプラズマによる窒化ガリウムの表面ダメージ 評価と分析, プラズマにより表面処理されたカーボンナノチューブ の応用の研究, ミストプラズマの解析と応用 電気エネルギーのほぼ90%以上が発電機で作られ,その約半分以上がモータで利用されている。こうした電気エネルギーの発生,変換および制御の原動力である回転電機機械(回転機)およびパワーエレクトロニクスに対する研究を幅広く行っている分野である。特に,回転機の内の交流機(同期機および誘導機)の高性能化,高効率化並びに長寿命化,回転機および電力の各種制御法,さらなる電気エネルギーの有効利用法などを中心として研究を行っている。今後も発電機およびモータの応用範囲は益々広がり,その制御方式もさらに改良が加えられることが期待されているため,電気エネルギー変換機器を中心とした基礎的かつ重要な分野である。電気機器・制御情報分野廣塚  功教授 工学博士電子・情報工学分野服部公央亮准教授 博士(工学)●専門:音声・画像処理●研究テーマ:音声・画像認識技術を用いたセンシング保黒 政大教授 博士(工学)●専門:音声・画像情報処理工学●研究テーマ:セキュリティヘの応用に関するメデイア処理とその 認識に関する開発・研究海老沼拓史教授Ph.D.(Universityof Texas at Austin)●専門:電波航法,衛星通信,リモートセンシング●研究テーマ:衛星測位と通俯ネットワークの融合による農業,防災, 交通への応用,衛星測位竜波を利用したリモートセンシング,電波 航法による宇宙機のナビゲーション 電子回路の設計とその関連技術に関する研究, レーザやコンピュータなどの先端技術を応用した電子機器に関する研究, 各種マルチメディア情報の効率的な通信と通信制御方式に関する研究を行っている。具体的には, 通信および医療等への応用を目指した高性能集積回路の設計・解析・評価技術の研究, レーザを利用した元素分析装置や光ピンセットの開発などを推進している。 また回路工学特論などの研究分野に関連する講義を開講している。●専門:電気機器工学 ●研究テーマ:誘導電動機の高性能化に関する研究, 自己始動形 PMモータの特性改善に関する研究専任教員長谷川 勝教授 博士(工学)●専門:制御工学, パワーエレクトロニクス, モータドライブ●研究テーマ:ロバスト制御, 適応制御, ディジタル信号処理技術 の制御応用に関する研究松本  純講師 博士(工学)●専門:モータドライブ, パワーエレクトロニクス, 制御工学●研究テーマ:永久磁石同期モータの制御に関する研究●専門:通信情報ネットワークシステム, 無線アクセスシステム, 移動 通信, アンテナ●研究テーマ:ユビキタスアクセス通信システム, 高機能信号処理アンテナ常川 光一教授 博士(工学)

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