2024大学院パンフレット
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12̶̶Chubu University Graduate School応用化学専攻材料物理化学分野無機物質化学分野●専門:材料化学, 電気化学●研究テーマ:電着法による半導体薄膜作製と物性評価, ゾルゲ ル法による強誘電体薄膜の作製と物性評価高橋  誠教授 理学博士環境化学工学分野二宮 善彦教授 工学博士有機機能化学分野 近年,科学および化学技術は, 急速により高度で複雑になってきています。 このような状況に対処するために,応用化学専攻では独創性に富み問題解決能力を備えた才能ある人材を育てるための包括的な学術的取り組みを行っています。 本専攻では, 材料物理化学, 無機物質化学, 環境化学工学, 有機機能化学の4つの専門分野を設けています。 本専攻が対象としている研究分野は幅広く, 無機・有機材料, 高分子材料, 電子材料, さらにはエネルギー, 地球環境保全, 分析など多岐にわたる分野において独創的かつ高度な研究を行っており, これらの研究を通して社会に役立つ人材の育成を行っています。 本専攻で学んだ修了生は研究, 技術, 教育の分野において社会で大いに活躍しています。 固体物性化学および分析化学に関する教育と研究を行っている。具体的には,各種化合物半導体をはじめとした電子材料の薄膜成長,物性制御,デバイス応用に関する研究に加え,バイオマスを基体とした化学材料の開発とその分析化学的応用などの研究に取り組んでいる。 無機化学, 錯体化学, 材料化学および電気化学に関する教育と研究を行っている。 酸化物クラスターから電子セラミックス・バイオセラミックスにいたる広範な各種無機機能性材料の合成と物性(電気・電子物性, 構造解析など)およびその応用(燃料電池,触媒など)に関する研究を行っている。 具体的には, ソフトマテリアル合成法による半導体・強誘電体薄膜の作製と物性評価, 環境調和型電子セラミックスおよび燃料電池用固体電解質の開発, 機能性金属酸化物クラスターの合成とその機能向上などである。 カーボンニュートラル, 脱炭素社会の実現を目指すには, 省エネルギーの推進と既存エネルギーの変換効率の飛躍的向上に加えて, 太陽光, 風力, バイオマス, 廃棄物や水素などの新エネルギーを利用する技術の開発を進めることが重要である。木質バイオマスや廃棄物を石炭に高比率混合した混合燃料によるCO2排出量低減, IGCC(先進的石炭複合ガス化発電システム)から排出されるスラグの有効利用, 木質バイオマスのエネルギー利用, CO2排出量を低減するための水素製造技術と回収技術などの研究について取り組んでいる。  有機材料・医薬品への応用を指向した新しい機能性有機分子や, 様々な有機化合物が形成する有機機能材料の開発について研究を行っている。 例えば, 機能性有機分子として, 硫黄, セレン, テルルなどの第16族元素を中心とする有機典型元素化合物を研究対象とした, それらの設計, 合成法の開発, 構造と物性の解明に関する研究, さらに, 分子触媒の合理的設計・合成およびそれを用いた反応開発を進めている。 また, 有機機能材料に関する研究として, 外部刺激により色や構造が変化して応答するスマートゲルやクロミック材料の開発, ゲルや液晶などの自己組織化材料の開発と, そのミクロあるいはナノスケールでの組織構造の制御, 環境調和型プロセスによる高分子の精密合成などに取り組んでいる。石川 英里教授 博士(工学)●専門:無機化学●研究テーマ:機能性ポリ酸イオンの合成櫻井  誠教授 博士(工学)山田 直臣教授 博士(工学)●専門:固体化学, 環境調和型薄膜電子材料●研究テーマ:薄膜材料を用いた太陽光エネルギーの有効利用に 関する研究服部 倫弘特任准教授 博士(薬学)●専門:有機化学●研究テーマ:ペプチド合成●専門:無機材料化学●研究テーマ:リン酸塩を用いた燃料電池用固体電解質の開発坂本  渉教授 博士(工学)●専門:機能物質工学●研究テーマ:機能性材料のプロセッシングと物性解析幅上 茂樹教授 博士(工学)籔内  一博准教授 博士(工学)●専門:超分子化学, 有機機能材料 ●研究テーマ:機能性ゲル材料の創製●専門:高分子化学●研究テーマ:機能性高分子材料の創製, 環境調和型プロセスに よる高分子の精密合成専任教員●専門:分析化学●研究テーマ:環境順応型機能材料の開発と応用宮内 俊幸准教授 博士(工学)●専門:有機―無機複合材料, 高分子構造・物性●研究テーマ:ナノカーボンを用いた高分子系複合材料の高機能化守谷せいら講師 博士(工学)饒村  修教授 博士(工学)●専門:有機合成化学●研究テーマ:有機典型元素化合物の合成と構造, 機能に関する 研究●専門:環境化学工学●研究テーマ:ディープラーニングを活用した化石燃料利用からの CO2削減, 木質バイオマスのエネルギー利用, CO2排出量を低減 するための水素製造技術に関する研究 伊藤  響教授 博士(工学)●専門:燃料電池関連の電気化学や材料開発, 再生可能エネル ギー関連技術●研究テーマ:燃料電池や水素製造に用いる酸素イオン導電体やプ ロトン導電体に関する研究とその応用技術の開発

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