2024大学院パンフレット
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 経営とは, ヒト・モノ・カネ・情報という資源を, 効果的に組み合わせて問題解決を行う活動です。企業を取り巻く経営環境が急ピッチでダイナミックに変動するグローバル化・高度情報化の時代では, 一方でこうした社会の変動の底にある大きな潮流を理論的に読み解くと同時に, 大学や企業という組織およびそこで働く個々人にとって, 具体的な問題状況に自ら身を置いて, 積極的にこれを切り開いていく問題解決能力が必要とされます。すなわち, ヒト・モノ・カネ・情報という資源を, 情報処理技術を通じて効果的に組み合わせるために, 適切な資源と情報処理技術の組み合わせの論理を学ぶとともに, これを利用して, そこでのシナジー効果を最大にする実行力と直感を養わなければなりません。 本学経営情報学研究科は, 1996年の開設以来, 経営学と情報処理技術を融合するという観点から, 理論と実践を身に着けた研究者と社会人を育成すべく, 積極的な教育・研究活動を展開してきました。 本研究科は, 博士課程前期(修士課程)と博士課程後期からなり, これらを一貫して勉強する方々には, グローバル化と高度情報化に対応できる問題解決能力をもって時代をリードしていく 「意味充実人」として活躍していただけると期待しています。春日井と名古屋の二つのキャンパスで, 「生涯学習」を有意義に実践する 本研究科は, 「春日井キャンパスと名古屋キャンパス(鶴舞)の双方を利用した別地開講・昼夜開講制」を特色の一つとしています。 これは, 特に社会人の方々が, 経営学専攻修士課程(MOT型MBA)を通じて, 中小企業経営者として, 産業技術や情報技術を活用して事業を革新(第2の創業)したり, あるいは企業内ベンチャーのリーダーとして, 新事業を展開したりされる方々のために, 夕刻から行われる授業を中心に, 「学びの場」を提供するものです。 以上のように, 経営情報学研究科では, 経営学と情報技術のコラボレーションを基にして, 研究者と社会人の双方が, 理論と実践の融合を可能にする問題解決能力を身に着けて, この激動の社会を乗り切る知恵と力を体得できるよう, さまざまな工夫を凝らしています。 大学院には,2つの役割があります。一つは,専門的で高度な知識を備えた研究者を育成することです。もう一つは,種々の状況に直面して,これに対応する問題解決能力を発揮する人材を養成することです。経営情報学専攻(博士前期課程・博士後期課程)は主として前者の要請に,経営学専攻(MBAコース・修士課程)は,後者の要請に応えようとするものです。 経営情報学研究科は,以上の要請に応えるため,全研究科を挙げて教員力を高めるとともに,経営学と情報科学の密接な連携を可能にするカリキュラムを整えて,高い専門性と豊かな創造性を備えた専門研究者,およびグローバル化と情報化に迅速かつ柔軟に対応できる専門職業人の育成を目指しています。 混迷する現代社会の中で多くの企業が直面する諸問題を,理論的・実践的視点で切り拓く視点を提供するカリキュラムを揃えて,社会の要望に対応しています。経営情報学専攻:博士前期課程 博士後期課程経営学専攻:MBAコース(修士課程)18̶̶Chubu University Graduate SchoolGraduate School of Business Administration and Information Science経営情報学研究科経営情報学研究科長 山口 直樹組織の中を生き抜き, やがては組織をつくるビジネスパーソンの養成YAMAGUCHI Naoki経営学と情報技術の両輪で, 時代を読み解く問題解決能力を備えた専門家への道研究科長メッセージ

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