中部大学大学院パンフレット2026
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32̶̶Chubu University Graduate School 少子・超高齢社会を迎えたわが国では, 保健・医療上の諸難題に挑戦する新たな専門家が求められています。 本学の生命健康科学部では保健・医療, 疾病予防, 福祉などに関するさまざまな学問領域の知識・技術を集学的に組み入れ, このニーズに応えていますが, さらに複合的高度な専門性を修得し, より高いレベルで目標を達成するため,生命健康科学研究科(大学院)を設けております。 本研究科は生命医科学(博士前期課程), 看護学(修士課程), リハビリテーション学(修士課程), 保健医療学専攻(修士課程)の4専攻で構成されており, 「科学的根拠に基づく予防とQOL(quality of life)向上を基軸とする保健・医療の発展への貢献」と「専門性を基盤で支える総合力の修得」をキーワードとして, 幅広い学際性・総合性を基礎としつつ「予防医療」と「QOL向上」に焦点を絞った高度な専門性の修得を目指します。 また, 一人ひとりが専攻と領域を超えて科目を選択できるテーラーメイド方式により, 複数教員から研究指導を受けられます。 生命医科学専攻ではこの学問を次世代に継承し, 一層発展させる教育者・研究者を育成するため, さらに博士後期課程を設けております。 同課程は現職技術者等の社会人にも学びやすい履修環境となっています。Graduate School of Life and Health Sciences生命健康科学研究科長 山下 均生命医科学専攻 : 博士前期課程 博士後期課程 看護学専攻, リハビリテーション学専攻, 保健医療学専攻 : 修士課程YAMASHITA Hitoshi人生100年時代を支える生命健康科学と保健医療専門職の人材育成をめざして 生命健康科学研究科はわが国で最初に設立された生命健康科学部の大学院として2011年に開設されました。その目的は21世紀の少子高齢化社会を見据えて, 生命を守り健康を支える科学を創出するという理念のもと, 医学・薬学・農学・理学・工学といった多様な学問領域の垣根を超えて, さまざまな医療分野や健康分野で活躍できる専門家を育てることです。 人生100年時代と言われる現在において生活習慣病や老年病, 新興感染症などに対する高度な治療技術や特効薬の開発と同様に, 新しい予防医療技術や健康増進法の開発はますます重要な課題となっています。本研究科には、これらの課題に取り組み国際的に活躍する研究者も多く, 生命医科学や社会医学あるいは医療技術に関する基礎的研究から応用研究まで幅広く創造的な研究活動を行っています。これらの研究成果は生命健康科学の進歩と保健医療分野の発展に貢献すると同時に, 次代の学生教育に生かされています。 具体的には, 生命健康科学研究科では人の命の課題や問題に対して, 生命医科学, 看護学, リハビリテーション学, 保健医療学のそれぞれの立場から先進の科学・技術に基づいて真理を究明しようとしています。そのなかには、命そのものの基礎科学的な解明だけではなく, 元気に幸福に生活を送るための予防や医療に関わる応用科学の研究も含まれています。先駆的な研究とともに地域や人々と連携した実用的な研究もまた進められています。そのような環境下で, 学部で興味を持った研究テーマをさらに大学院で進展させることができます。社会人として, 保健・医療の現場で疑問に思ったことを大学院での研究を通して解決することもできます。ぜひ, 大学院で私達と共に研究に励み, 近い将来, 生命健康科学や保健医療の分野において指導的な立場で社会を牽引する人材に育っていただきたいと思います。生命健康科学研究科研究科長メッセージ
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