中部大学教育研究23
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さらに、この5年間における本学FD活動の特徴として学外との連携強化も上げられる。特に、本学が2012年に加盟した全国私立大学FD連携フォーラム(略称JPFF)では地域担当幹事校(2020年6月より)、さらには代表幹事校(2021年6月~2022年6月)を担当した。このフォーラムは、中規模以上の私立大学間でのFD分野における連携を目的として、2008年に発足されたものである。特に2021~2022年度において本学は代表幹事校として、各種委員会活動はもとよりミーティングや懇談会企画等の大学間での情報交換や人的交流を志向した活動を行った。これらの活動を通じて得られた経験や情報は本学のFD活動へ還元され、それらの内容のより一層の充実に資することとなった。以下に『魅力ある授業づくり』の推進に関する組織や取り組みについて項目別に記す。1)本学のFD活動組織体制図1のように、学長を委員長とした全学FD・SD委員会のもと、各学部FD委員会および各学科組織があり、全学体制のFD活動WGが中心となって種々の検討を行っている。また、教育活動顕彰審査選考委員会やFD活動評価点検委員会が組織されており、FD活動の内容について評価できる体制が整っている。主管部署として、大学企画室高等教育推進部がFD活動の推進・支援を行っている。全学FD・SD委員会により企画・開催されるFDプログラムは、大学教育を支援する職員のSDプログラムとしても機能しており、職員も教員と共に参加することで自らの職務遂行上の資質向上に役立てている。また、「大学設置基準等の一部を改正する省令」が2017年4月1日から施行され、SD(StaffDevelopment)が義務化されたことを受けて、本学の教員・職員のキャリア形成を図る組織的な取り組みを推進するため、2019年度に全学FD委員会を全学FD・SD委員会に再編し、その専門委員会としてSD活動WGを新たに設置した。FD・SD委員会:本学のFD・SD活動全般について、学長を委員長として審議、検討をする。FD活動WG:FD・SD委員会の専門委員会として、学部代表のFD委員を中心に主に全学的な活動を企画する。SD活動WG:FD・SD委員会の専門委員会として、SD活動の全学的な推進を図る。FD活動評価点検委員会:本学のFD活動全般について、第三者的な立場にたって評価点検をする。―89―図1中部大学のFD・SD活動組織図

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