中部大学教育研究23
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教育活動顕彰審査選考委員会:教育活動顕彰制度に係る重要事項、および受賞者の審査、選考する。ジャーナル編集委員会:FD・SD委員会の専門委員会として、高等教育(大学教育)全般に関する研究成果、および本学での教育に関する分析研究、実践報告等を学内外に発表するために『中部大学教育研究』を発行する。2)教員個人における教育活動の評価点検本学では「教員活動重点目標・自己評価シート」において、全ての教員が年度当初に教育活動に関する重点目標を立て、年度末に自己評価を行っている。内部質保証の観点から、教育のみならず研究、社会貢献、学内行政等についてもそれぞれの活動について評価・点検の実施、改善向上が求められており、「教員活動重点目標・自己評価シート」では、大学教員としての4つの責務(教育・研究・社会貢献・学内行政)についても、それぞれ自己評価を実施している。なお、目標設定後および自己評価後は、同シートを学部長、学長が点検し、組織のFD活動に役立てている。2018年度からは、大学設置基準上で教員と区分される助手(教育・研究の補助を主たる職務とする)も対象とし、これを機に全学部共通のレイアウトに変更した。3)Webを利用した授業評価①Webを利用した「学生による授業評価」「教員による授業自己評価」授業評価は、各学期末に原則として学部対象の全ての授業科目において「学生による授業評価」をWebを利用して共通設問で実施している。設問は、授業形態にかかわらず同じ選択形式の設問を8問(他に学生自身の状況を問う設問を2問)、加えて自由記述欄を設けている。教員が担当したすべての授業(複数担当による授業を含む)を振り返って回答する「教員による授業自己評価」では、教員はこれらの回答結果を総合的に分析して、自由記述のまとめを含む教員からのコメントを学内に公開している。授業評価の結果は、今後の授業改善のための資料として、また、教員を対象とした教育活動顕彰制度のポイントとしても活用している。2019年度から、10年続けてきた授業評価項目について変更し、「シラバス」に関する設問を設定した。なお、2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止に鑑み、春学期はほとんどの授業が遠隔中心とした実施となり、対面授業を想定した設問項目は実態と乖離があるため、春学期は授業評価の実施を中止することになった。秋学期からは遠隔・対面授業双方に対応できるよう、設問内容の一部の修正および補足説明の追記を行ったうえで実施した。回答結果には、新型コロナウイルス感染拡大を境に大きな変化がみられた。いずれの項目の回答率も大幅に改善していた。これは遠隔授業に切り替わったことにより、教員、学生双方にWebへの依存度が高まったこと、不慣れな授業形態への不安や不満等が影響していると考えられる。一方で、遠隔授業の教育効果が授業評価を押し上げたことがコメント等から推察された。新型コロナウイルス感染拡大により社会全体のオンライン化の流れが進み、大学の授業形態にも影響を及ぼした。今後の大学の授業のあり方を再検討しなければならいことを示唆している。②授業改善アンケート「Cumoc(キューモ)」システムの提供「Cumoc(キューモ):ChubuUniversityMobileClicker」は、スマートフォンや携―90―

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