中部大学教育研究24
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・実習生Bは、以前からSNSを通じて仲の良かった友人と故宮博物院へ行き、台湾の歴史的文化遺産や信仰などを知ることができた。日曜日は、大学で知り合った友人と台湾の「九」へ行った。この友人は、学内での実習の際も、それぞれが自分達に都合を合わせて昼食をとってくれるなど、非常に友好的に関わってくれた。・なお大学内の学生のみならず、台湾で出会った人々は皆、友好的であった。九で写真を撮った際では、九が映画「千と千尋の神隠し」のモチーフになっているのではないかという噂からか、現地の方が同作に登場するキャラクターのぬいぐるみを写真の後ろに映り込ませてくれたこともあった。・最後に、帰国日前日には、九へ連れて行ってくれた友人が士林夜市の付近にある店で食事会を開いてくれた。そこで互いにこれまでの実習のことや今後のことなどを話し、一部の友人は日本の大学への留学といった今後の目標を語ってくれた。・実習生Aは、土曜日(28日)の昼から現地のスケート場や、西門を案内してもらった。西門は日本の渋谷のような場所だそうで、夜の10時頃でも多くの人で賑わっていた。・日曜日(29日)はまた別の友人に九に連れて行ってもらった。前から行きたいと思っていた場所だったので、行くことができて良かったと感じている。九は「千と千尋の神隠し」の舞台となった場所として有名だが、その通り様々なお店に千と千尋の神隠しのグッズが売られ観光客で賑わっていた。・帰国前日の月曜日(30日)は、土曜日と日曜日に一緒に過ごした友人と合同で夕飯会を開いてもらった。その後別の店に移り、様々な話をした。中には日本に留学をしたいと話してくれた人が何人かいた。この土日に一緒に過ごした友人は、大学内でも昼食を取ってくれたり、授業後に夕食に連れて行ってくれたりと、とても友好的に接してくれ、自分の学内での生活がとても楽しいものになった。3.5実習を通して得た経験について・この台湾での日本語教育実習や台湾での生活を通して、日本ではできなかったことを経験し、自分の人生観に多くの影響を与えた。・現地で行われている日本語教育を実際に見ることができ、今後の学習の意欲が高まった。・また機会があれば海外に行き、その国で行われている日本語教育を学んだり、海外から見える日本について学習したりしていきたい。・この実習を通じて、人生観や学習意欲が高まった。日本における日本語教育の改善や、海外での教育を学びたいという意欲が湧いた。・実習を通じて台湾と日本についての理解が深まり、今後は海外での日本語教育や日本について学んでいきたいと考えるようになった。・台湾のことや日本のこと、人々のことや自分自身のことなど、極めて様々なことを考え、発見、経験、そして学習し、海外(特に台湾)から日本がどのように捉えられ、どう学ばれているのかを生身で実感することができた。・今後も機会があれば、再び海外へ渡り、「世界から見た日本」を発見していきたいと思う。4おわりに以上が、4年ぶりに実施された2回目の台湾派遣プログラムに関する報告である。中国文化大学の先生方やスタッフの皆様、学生の皆様に快く、あたたかく迎えていただいたお陰で、今回の実習生2名も充実した実習期間を過ごすことができた。ここに改めて心より感謝の気持ちを表する。なお、本派遣プログラムの報告会は、2024年1月10日(水)の15:20-16:50、2521講義室において実施された。2024年度は残念ながら諸事情により台湾への派遣がいったん中止になることが決定しているが、2025年度には再び派遣することができるよう、全力を尽くしたい。2023年度日本語教員養成講座―93―図3実習生B、教壇実習図4中国文化大学の先生方、スタッフの皆様
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