中部大学教育研究23
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ンを基調とし、フロアの参加者も巻き込んだ活発な討論が行われた(参加人数:教職員70人、学生44人計114人)。記録集を作成し、冊子配付の他、Webで公開している。14)学修成果に関する調査の実施本学の教育における質の保証について、「学生の主体的な学び」に向けての状況や学生の学修成果に関する状況について把握し、組織としての今後の教育内容を検討する資料とすることを主な目的として、「学修成果に関する調査」を実施している。各組織からの結果に対するまとめを全学で共有し、集計結果についてはホームページ上にて学内外に公表している。2019年度末に第3回の調査を実施し、回答率は29.1%であった。この「学修成果に関する調査」を発展的に解消し、2021年度から大学IR推進部が「学びに関する調査」として実施することになった。学生の学修成果の達成状況や満足度を把握して教育活動の改善に活用している。15)非常勤講師、博士後期課程の学生に対するFD活動と職員へのアプローチ本学で実施しているFD活動は、本学の教育を担う教員として専任のみならず、非常勤講師も対象としている。さらに、FD活動で取り上げている内容は、大学教育を様々な形で支援している職員にとっても必要な知識や技術であることから、原則としてほとんどのFDプログラムは職員も対象にして大学全体としてFD活動推進に取り組んでいる。2020年度には、博士後期課程の学生に対し、将来学識を教授するために必要な能力を培う機会を与える仕組みを構築するため、中部大学FD・SD委員会規程を改正した。3.2018年度以降のFD活動の検証以下に、本学におけるここ5年間のFD活動について、1)FD活動評価点検報告書、2)各プログラムの実施状況、3)本学FD活動に関する情報発信の状況、4)「学生による授業評価」、および5)FD活動の取り組みの傾向のデータ実績の観点からそれぞれ検証した。1)FD活動評価点検報告書の公表2018年度以降も、毎年FD活動評価点検委員会により当該年度の「FD活動評価点検報告書」がまとめられ、FD・SD委員会での報告および了承を得たうえで、学内外に向けてホームページ上にて公表された。この報告書には、全学のみならず、各学部や大学院研究科におけるFD活動の目標設定や実績報告も「中部大学FD活動評価点検について(申し合わせ)」に基づいて掲載されている。なお、上記の申し合わせは、2018年度以降も5度の改廃および改正が行われており、組織でのFD活動がより実質化するようにその内容や様式の検討が随時行われている。2)本学FD活動の実績まず、2018年度から2022年度にかけて本学で実施したFDプログラムの開催実績一覧を表4に示す。この表に示すように、新型コロナウイルス感染拡大による制約があったにも関わらず、この5年間のFDプログラム数の合計は2013~2017年度の数値と比べてそれ程減っていない。オンライン、オンデマンドまたはハイブリッド開催等、運営方法に工夫を講じることにより、活発な活動を継続できたことが示唆される。なお、2020年度の「キャリアアッププログラム」―95―

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