中部大学教育研究23
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た。その対策として、2022年度にFD・SD委員会やFD活動WGにおいて新任教員に対して一部のFD活動を義務化する制度(新任教員向けFDプログラム)の議論を始め、2024年度からその制度が実施される運びとなった。このプログラムは新任教員に対する授業改善支援の一環であり、本制度の導入により本学のFD・SD活動がより活性化されることを展望している。・ICTの使用スキルの習得について新型コロナウイルス感染症の拡大によって、本学教員も遠隔授業の実施のために、ICTの使用スキルの習得を求められるようになった。多くの教員がそのスキルを身に付け、自身の授業において活用してきた。しかし、その一方で、CoursePowerやGoogleClassroom等の本学で使用される学習管理システム(LMS)を十分に使えこなせていない教員も一定数いることがわかった。感染拡大が収束したとは言え、今後、LMSの活用はより重要になっていくことが予想される。引き続き、ICTスキルの全体的な向上とその効果的な利用のための工夫をFDの課題として取り上げていく必要がある。【引用文献】1.中部大学FD活動評価点検委員会(2013)「中部大学『魅力ある授業づくり』5年間の取り組みを振り返って」『中部大学教育研究』(No.13,pp.97-113)2.中部大学FD活動評価点検委員会(2018)「中部大学『魅力ある授業づくり』5年間の取り組みを振り返って-2013年度から2017年度の実践と振り返り-」『中部大学教育研究』(No.18,pp.71-90)―104―

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