中部大学教育研究23
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業前より後で得点が有意に高かった(p<.01)。過去受容は時期の主効果が有意であり、受講前より後で得点が有意に低かった。これらのことから、「自己開拓」の受講者は、時間的展望における現在の充実感や目標指向性を高めることが示された。これは、従来の「自己開拓」や新プログラムで示されてきた効果と同様であり(杉本他,2022)、2022年度の受講者においても時間的展望を高める効果が示された。3.2.2.5キャリア・アダプタビリティの変化分析の結果、キャリア・アダプタビリティの4下位尺度すべてで群と時期の交互作用が有意であった。そこで、単純主効果の検定を行ったところ、キャリア・アダプタビリティのすべての側面で(関心:Fig.10;コントロール:Fig.11;好奇心:Fig.12;自信:Fig.13)、受講群において授業前より後で得点が有意に高く(ps<.001)、また、授業後において受講群が統制群よりも有意に得点が高かった(関心:p<.01;コントロー中部大学教育研究No.23(2023)―8―3.203.303.403.503.60Fig.8現在の充実感の変化2.702.802.903.003.10Fig.9目標指向性の変化2.802.903.003.103.203.303.403.50Fig.10関心の変化2.802.903.003.103.203.303.403.50Fig.11コントロールの変化2.802.903.003.103.203.303.403.50Fig.12好奇心の変化3.003.103.203.303.40Fig.7時間的展望の変化

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