中部大学教育研究24
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8本研究の限界と今後の課題今回の研究では、実習中の気持ちがポジティブに向かう要因について検討した。しかし、実習開始前にネガティブな気持ちであった学生とポジティブであった学生で、気持ちの上がる要因に差があるのかという点までは明らかにできなかった。この点については今後の課題とし、より個々の学生に合わせた実習指導のあり方を検討していく必要性がある。謝辞本研究にご理解とご協力くださいました研究協力者の皆様に心より感謝申し上げます。この研究は、本学の特別研究費助成を受けて実施した研究で、2021年第41回日本看護科学学会学術集会において発表したものです。利益相反に関する開示事項はありません。引用文献1)文部科学省(2017):看護学教育モデル・コア・カリキュラム~「学士課程においてコアとなる看護実践能力」の修得を目指した学修目標~,2020.3.24アクセスhttps://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/078/gaiyou/__icsFiles/afieldfile/2017/10/31/1397885_1.pdf2)日本看護系大学協議会(2015):平成27年度文部科学省大学における医療人養成の在り方に関する調査研究委託事業『看護系大学学士課程における臨地実習の現状並びに課題に関する調査研究』報告書,2020.3.24アクセスhttps://www.janpu.or.jp/wp/wp-content/uploads/2015/12/H27MEXTProject.pdf3)渡辺千恵子他(2014):看護学生が実習で感じる達成感と臨床実践に対する不安最終実習の前後における期待と体験に焦点を当てて,松本短期大学研究紀要,23,77-824)片山由美(2002):臨地実習において学生が満足・不満足であるとした場面の検討臨地実習指導のあり方の一考察一,京都大学医療技術短期大学部紀要,22,53-655)名城一枝他(2015):基礎看護実習を「楽しい」と思えた学生の実習体験の特徴,名桜大学紀要,20,111-1216)石川恵子(2016):看護学生における臨地実習へのモチベーション,健康科学:京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻紀要,11,11-167)川嶋瑶子他(2018):看護学生の実習中の楽しさの経験と自己効力感およびストレス反応との関連,和歌山県立医科大学保健看護学会誌,9(1),24-328)西田みゆき他(2005):小児看護学実習での学生の困難感のプロセスと学生自身の対処,日本看護研究学会雑誌,28巻2号,59-659)大村政生他(2014):学生を主体とした小児看護学臨地実習前のシミュレーション教育効果の検討,中部大学教育研究,14巻,1-810)平田洋子他(2020):実習施設看護師の看護の語りを聴いての学生の学び,中国四国地区国立病院機構・国立療養所看護研究学会誌,(1880-6619)15巻,43-4611)坂井恵子他(2018):臨地実習指導者が看護学実習で行う効果的な指導の特徴,看護実践学会誌,(1882-2428)31巻1号,63-7512)橋爪永子他(1994):小児慢性病棟実習における学生の感動についての検討,三重県立看護短期大学紀要,(0389-6730)15巻,9-1313)丸山浩枝(2005):小児看護実習における乳児および幼児前期の子どもを受持つ学生指導のあり方-学生と子どもとのコミュニケーションに焦点をあてて,神戸市看護大学短期大学部紀要,(1342-8209)24号,45-5314)阿部幸恵(2013):看護のためのシミュレーション教育.医学書院,116-117中部大学教育研究No.24(2024)―18―

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