中部大学教育研究23
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BeyondCOVID-19:OnlineExtensiveReadingandFace-to-FaceClasses―21―中部大学教育研究No.23(2023)COVID-19の向こう側―オンライン多読教材と対面授業とその融合ローレンスデービット*1・キンググレゴリー*2*1人文学部英語英米文化学科准教授*2人文学部英語英米文化学科教授要旨2020年初頭のCOVID-19パンデミックにより、中部大学の授業の多くは対面式からオンライン授業へ突然移行しオンライン学習法へ軸足を余儀なくされた。英語英米文化学科も同様にオンライン学習法へ移行し、同学科の直面した最大の課題のひとつは「多読カリキュラム」だった。パンデミック以前は、1.2年生の一般英語コースワークの重要な一環として、学生はグレーデッドリーダー図書館にて「GradedReaders」の本等を借りて「多読」が出来たが、パンデミック後は学生がキャンパスに来ることが出来なくなった為に同学科はオンラインによる代替え手段を早急に見つけそれを導入する必要に迫られた。幸い、そのような「代替え手段」は見つかったが、学生の多読課題への取り組みと多読課題に参加した学生の学習成果の結果にどのように影響を与えたかを判断する事は難しかった。その為、英語英米文化学科の教員は、この代替え手段を「新しいオンライン・プログラム」として評価し、今後もオンライン・プログラムを継続するか、以前から使用していた従来のプログラムに戻すかの判断材料とする為に「新しいオンライン・プログラム」と「従来のプログラム」の両方における学生の体験に焦点を当てた調査を実施した。その結果、新しいオンライン・プログラムは、学生の「Gradedreaders」に対する学習意欲や、それに関連した学習成果に大きなマイナスの影響を及ぼさなかったことが判明したが、同じ学科内の学生同士のつながりと人間関係の構築にはあまり良い成果は出ていないかも知れない。キーワード英語教育、オンラインラーニング、多読

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