中部大学教育研究2022
33/89

4語彙テストの結果2018年度より実施をはじめた語彙テストの結果を表7から表9に示す。有効数は初級67(2019年度は151)、中級1843(2019年度は1687)、上級247(2019年度は262)であった。2019年度と比べ、初級の数値が高めで中級の数値が低めなのは、春学期の到達度確認テストと同じ理由であると思われる。5フレッシュマンテスト・実力テストの結果新入生は入学時に全員フレッシュマンテストを受けるが、一年次の秋学期、11月末から12月初旬に、二年次のクラス分けの参考資料として、また、入学時からの英語力の変化を測るために、実力テストを受けることになっている1)。このテストは、フレッシュマンテストと比較可能な内容であるため、両テストの得点は、受講生の実力の伸長を知る参考資料として用いている。両テストの数値を表10に示す。平均点では若干の伸びが見られるが、統計的に有意に差があるかどうかをWilcoxonの符号付き順位和検定を用いて分析した2)。その結果、.05の水準で有意であることが分かり、2019年度と同一の傾向が見られた。この点は喜ぶべきであろう。6テスト間の相関2018年度、2019年度の到達度確認テストについては、旧版のものと比べ、フレッシュマンテストや実力テストとの高い相関が見られる傾向にあり、より受講生の実力を反映していることが確認された。この点について確認したところ、表11に示すように、2021年度についても同じ傾向が見られた。7成績について2019年度までは出席率と成績の関係を検討し、単位の取得に至らなかった受講生の大部分は出席回数自体に問題があったことを指摘した。2021年度の成績については教室指定上の問題で出席率データが必ずしも実態を反映したものでないため、成績と出席率の関係に関する正確なデータを提示することができない。したがって、ここでは、それぞれの評価を受けた人数と、それが全体に占める割合(括弧内)のみを示すことにする。また、比較のために、2019年度の数値も合わせて示す(表12)。2021年度の全学英語教育に関する報告―29―表7語彙テストの結果(初級)表8語彙テストの結果(中級)表9語彙テストの結果(上級)表10フレッシュマンテストと実力テストの結果表11フレッシュマンテスト/実力テストと到達度確認テストとの相関

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る