中部大学教育研究25
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1の右欄に示すような課題が残っている。ここでは、PROGのコンピテンシー結果と汎用力の結果を用いて、DP(ディプロマ・ポリシー)の評価を行った。4つのDPにはそれぞれ1つまたは2つの汎用力が含まれている。2つの汎用力が含まれるDPは、それぞれの重みを0.5とした。また、「豊かな教養」「専門的知識・技能」「思考力」を除外し、残りの汎用力の重み合計が1.0となるよう重み係数を設定した。各汎用力ポイントに重み係数を乗じて合計することで、各DPの評価ポイントを算出した。DPの評価結果を図7に示す。いずれのDPも2年生より4年生の方がポイントが高かった。同一学生ではないものの、2年間の学習および活動によって、本学科のDPへの成長が期待できることが示唆された。一方で、DP①の「社会で必要とされる知識・技能」は、他のDPと比較して差が最も小さかった。これは、表1で示したようにDP①が多くのリテラシー要素を含んでいるため、コンピテンシー評価だけでは不十分なためと考えられる。今後は、学科専門に合わせたリテラシー評価や、授業の単位取得状況などを考慮することが望ましいと考える。4都市建設工学科の学生データベース4.1面談記録の活用本学科では学期の始まりに全学年の学生一人ひとりと教員が面談を行い、その内容を紙ベースで記録してきた。しかし、大量の面談記録が蓄積される一方で、十分に活用されてきたとは言えず、蓄積のための記録にすぎなかった。その理由は、第一に紙ベースであるため教員が見る機会が少ないこと、第二に特に面談が必要となる欠席の多い学生ほど面談が行えていないことが課題であった。これを受け2025年度より、GoogleFormsを用いた面談シートを作成し、面談を行う各教員がシートに記入することでデジタル化に移行した。また、定性的な記述だけでは活用が難しく、要面談学生の早期抽出も踏まえ、次のような設問を新たに設けた。それは、現都市建設工学科学生の学習行動データの分析と個別支援への試み―25―表2汎用力とPROG測定項目図72022年入学(2年)と2020年入学(4年)のDPの比較図82025年4月現在の大学生活は「楽しい」「楽しくない」の回答
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