中部大学教育研究23
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心理支援専門職とその関連組織に対する大学生の意識―27―カテゴリ記述例組織の活動「公認心理師が誕生したのが2018年9月と、とても最近なことに驚いた。」(1年)「資格認定が開始された年からものの30年ほどしか経過していないということを再確認した。支援の対象が幅広いがそれぞれの分野に合わせた支援が確立されているので、今後停滞せずに更なる発展を目指すために様々な知見や経験を積んだ若い世代が最も必要な職だと感じる。」(3年)「公認心理師はできたばかりの国家資格であるため、様々な分野においての活躍を期待されている。また臨床心理士を地盤とした信頼をさらに向上させるとともに、他職種との連携を重視していることがわかった。そのほかには委員会の種類が豊富で驚いた。」(3年)「様々な分野で社会貢献活動や心理支援などを行っていることが分かり、自分には縁のないものだと思っていたが、我々の生活に接している・関わりを持っているように感じた。」(1年)「心理支援に多くの種類があるように、組織もそれぞれの支援に対する分野に組織が分かれていることを知り驚いた。ある一つの分野に特化してしまうことは、支援の幅を狭めてしまうことや多職種連携においてその分野以外のことが対応できなくなるので全体的に習得することが良いことだと学んだ。」(3年)「新型コロナこころの健康相談電話や心理的なガイドラインを掲載していて、対応がしっかりなされているのが素晴らしいなと感じた。」(1年)「福祉に力を入れていて、思っていたよりも、ボランティア活動のようなことをたくさんしていて意外だと感じた。人を支えるのには初歩的なことからやることが大事なのかなと考えさせられた。」(1年)「心理職が市民に向けての活動が重要であること、また市民が臨床的知識を身に付けることが大切であることがわかった。」(3年)「研究活動を行うことは、専門性を高めるために行われていることがわかった。質の向上を高めるためにいくつも研修が行われているんだなと思った。」(3年)「心理職同士のコミュニティが広がることで、いろいろな立場で働く方々と意見交換をできる場なのだろうと感じた。」(1年)「有資格者への教育・研修を行い時代の変化に応じて知識や技能の向上を図り、様々な事業をしていることがわかった。」(3年)「会員のスキルアップ、キャリアアップ支援と福祉の向上というのがとてもいいなと思った。これによって少しでも質の良いものをクライエントに届けられるといいなと思った。」(3年)「講座や研修会等のお知らせがページの目立つところに配置されており、自己研鑽の機会を積極的に提供しようとしていると感じた。」(3年)「資格を有する人が仕事をしていく上でのサポートもしっかりあるのだと分かった。」(3年)「自分自身で技術を高めることももちろん大切だが、心理職としての先輩などからその経験などを教えてもらうこともとても重要なことなのだなと感じた。またこうした組織があることによって自分が心理職の一員なんだという意識向上の効果や孤独感などが薄れるなどの効果があるため、こうした組織の重要性を改めて感じた。」(3年)「公認心理師に関する法令等も載っており、人を支援するにあたっての責任感がよくわかった。」(3年)心理支援専門職の役割「臨床心理士は5年ごとに資格を更新する義務がありとても厳しく、それだけ専門性が高いのだと改めて認識することが出来た。」(1年)「資格を取ることは難しいと思った。他人の心理は何を考えているかわからないことが多いため心理職として働いている人はすごい。」(1年)「大学院を出るというのは、経済的な負担が大きい。公認心理師はこれからどんどん需要の出てくる職業なのではないかと思う。その分簡単になれてはいけないけれど、多くの人が目指せるようになればいいのになと思った。」(3年)「本気で覚悟を持って取り組まないと資格は取れずに中途半端に終わってしまうと思った。」(1年)「臨床心理士は5年で更新しなければならず、こうして更新し続けることで信頼性を高く保つことができると考えた。」(1年)「なることが出来た後もさらに勉強を続けてるということなのでだんだんとレベルが上がり、より高度な問題も解決できる日が来るのではないかと思った。」(1年)「スクールカウンセラーは知っていたが、子育て支援や高齢者支援、犯罪被害者等支援など様々な人に対しての支援を行っていることを初めて知った。」(1年)「公認心理師と臨床心理士の違いはあるのかということが気になったが大きな違いはないということが分かった。どちらも心のケアを行う専門家であり、短い期間で身につけることができない技術を必要としているためだと考えた。」(1年)「臨床心理士は主に精神病理や重い神経症などを対象にカウンセリングなどを行っており、公認心理師は生きていく上でより健康に人々が暮らすために、比較的健康状態にある人も対象にカウンセリングなどを行っているといった違いがあるのだと考えた。」(1年)「支援をする対象は幅広い。ということはそれだけ多くの人の力が必要なため、様々な機関や人と連携と協同をしているなと思った。また、支援をしたから終わりではなくそこから分析をして課題を発見して次に向けて反省をしていくの繰り返しだと思った。」(3年)

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