中部大学教育研究25
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4カナダ、台湾、タイ、インドネシアのプログラム4.1これまでの海外日本語教育実習海外実習については、これまでカナダ、台湾、タイ、インドネシアでの実績がある。いずれのプログラムも、本学日本語教員養成講座の日本語教育実習(1単位)として実施するものである。カナダは前述したように2012年と2014年の2度実施した。台湾には2019年と2023年、タイとインドネシアは2024年に実施した。本年度(2025年度)は台湾、タイ、インドネシアの3か国で10月に実施した。本年度の実施は後述するように日本語パートナーズ派遣プログラム(大学連携インターン)の支援を受けて実施され、合計8人の実習生が派遣された。ここでは各プログラムの経緯と特徴などについて説明する。本稿で紹介する写真については全員から掲載許可を得ている。4.2台湾(中国文化大学)の実習プログラム(2019年と2023年)2019年に台湾の中国文化大学と人文学部で部門間学術協定を締結した。これに基づき2019年11月20日から30日までの11日間の日程で4年生2人を日本語教育実習生として台湾の中国文化大学に派遣した。これは本学辻本雅史副学長(当時)と中国文化大学徐興慶学長(当時)の尽力により実現した。学術協定締結後間もないことから、中部大学海外短期研修奨学金の申請に間にあわず、派遣生の自費による実施となった。その後コロナ禍となり中止を余儀なくされたが、2023年度に再開し、2023年10月22日から31日まで10日間、実習生を2人派遣した。2人のうち1人には中部大学海外短期研修奨学金(10万円)が支給された(2023年度台湾日本語教育実習の詳しい内容は武藤(2023)を参照されたい)。4.3タイ(サイアム大学)の実習プログラム(2024年)タイにおける日本語教育実習プログラムは、中部大学人文学部とサイアム大学教養学部日本語コミュニケーション学科とプログラム実施合意書を交わして実施した。本プログラムにより2024年に実習生を2人派遣した。サイアム大学教養学部日本語コミュニケーション学科では1学年20人程度の学生が日本語を専攻しており、日本人教員も複数人所属しているタイの大学の中でも日本語教育に力を入れている大学の一つと位置付けられている。また同大学は毎年「日本語教育実習プログラム」を実施して、国際交流基金の大学連携日本語パートナーズの派遣を受け入れており、実習生の受入れの経験があり、体制が整っている大学と言える。2024年度は10月20日から11月1日まで13日間の日程で実習生を2人派遣した。初級から上級までさまざまなレベルの授業を見学し、そこで学ぶ学生たちと直接触れ合う機会を得た。現地での実習は実習生1人につき120分×3回の教壇実習をおこなった。2人のうち1人は2年生20人の「会話」クラスを担当した。もう1人は3年生18人の「読み・書き」クラス(『中級へ行こう』第4課)を担当した。タイの実習プログラムの特徴は現地の経験豊富な日本人教師から手厚い実習指導を受けられる点にある。7月ごろにサイアム大学日本語コミュニケーション学科常勤講師で本プログラムの現地コーディネーターである加納さおり先生と同学科講師中部大学日本語教員養成講座における海外日本語教育実習の試み―31―表1日本語教員養成講座修了者数(学科別)学科名日本語日本文化学科国際文化学科国際学科国際関係学科英語英米文化学科コミュニケーション学科土木工学科合計修了年度2003年度5382004年度2132005年度1211152006年度7292007年度631102008年度722112009年度821112010年度7172011年度101122012年度552013年度172192014年度102122015年度731112016年度1011122017年度121132018年度42172019年度12122020年度2242021年度121132022年度14142023年度141152024年度12517計1842676521231

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