中部大学教育研究25
41/89

大石忍先生から課題が与えられ、事前にメールで指導を受けた。教案、パワーポイントのスライド、プリント資料などを準備してから現地に行くことができた。本学日本語教育実習担当の武藤彩加教授はサイアム大学の担当教員と連絡を取り合いながら計画を進め、加納さおり先生には企画段階から実施後の報告の細部まで丁寧に対応いただいた。なお実習前指導と実習後の振り返りまで、実習生からの質問に答え、適宜アドバイスするなどの指導は本学の武藤彩加教授が担当した(写真1と写真2はサイアム大学での実習時のもの)。4.4インドネシア(マハサラスワティ大学)の実習プログラム(2024年)インドネシアの日本語教育実習プログラムは2024年3月中部大学人文学部とデンパサール・マハサラスワティ大学外国語学部(以下FBAUNMAS)との部門間学術交流の締結により実現した。2024年は10月19日から28日までの10日間、実習生を2人派遣した。全期間引率者として本学人文学部日本語日本文化学科嘉原優子教授が同行し、FBAUNMASの先生がたの対応や文化研修などのコーディネート、日本語教育実習の立ち合いを担当した。日本語教育実習についての事前および事後指導は日本語教育実習担当の武藤彩加教授が担当した。この派遣は台湾およびタイと同様にプログラム実施合意書を交わして実施された。両機関の合意書にあるプログラムの目的は、「(1)参加実習生がFBAUNMASの日本文学科で日本語を学んでいる現地の学生に日本語を教える実践的機会を提供するとともに、(2)レベル別の様々な日本語授業を見学し、(3)異なる文化的背景をもつ学生らと交流する機会を提供すること」で、「中部大学の学生は、このプログラムに参加することで、海外における日本語教育の現場を実体験することが期待できる」と記載されている。2024年度に中部大学から派遣された実習生は大学での日本語クラスで実習生1人につき1コマ90分の実習を担当した。具体的には、N5レベルの13人のクラス(『みんなの日本語』初級I第7課「あげます・もらいます」)を担当した。インドネシアのプログラムの特徴は、日本語教育実習を大学の日本語授業内で実施することのほかに、嘉原優子教授による異文化体験プログラムが含まれていることである。文化体験として、歓迎会では現地大学生によるバリ舞踊を鑑賞した。また週末には民族楽器ガムランのワークショップ参加、僧侶階級の伝統的な家屋を見学後家庭内祭祀についてのレクチャー受講、ヒンドゥ教寺院見学などをした。また実習生はFBAUNMAS日本文学科の学生とともに、バリ島デンパサール市内高等学校、職業専門大学、日本への実習生送り出し機関などで、日本語および日本文化(たとえば、折り紙、福笑い、日本のお正月の風習など)に関するプレゼンテーションをおこなった。現地のインドネシア人大学生は日本語からインドネシア語に通訳するなどの中部大学実習生との協働作業をおこなった。これは他のプログラムにはないユニークで意義深い活動である。本プログラムは、嘉原優子教授とFBAUNMAS日本文学科の日本語講師ベティ・デボラ・アリトナング先生の尽力により実現した。コーディネーターとして嘉原優子教授は、日本語実習指導の武藤彩加教授と緊密な連携を取り充実した研修をおこなうことができた(写真3写真4はマハサラスワティ大学での実習時のもの)。中部大学教育研究No.25(2025)―32―写真1タイ日本語教育実習での授業の様子写真2タイ日本語教育実習指導教員と実習生(左から加納かおり先生、実習生2人、大石忍先生)写真3インドネシア日本語教育実習での授業の様子

元のページ  ../index.html#41

このブックを見る