中部大学教育研究23
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中部大学教育研究No.23(2023)―34―Table1生成されたカテゴリーと概念および具体例カテゴリーサブカテゴリー概念名具体例受講に至る個人的背景身近な体験からの心理職への興味心理職に関心を持つようになったきっかけスクールカウンセラーは小学生のときに部屋が開放されていて,休み時間のたびにずっと遊びに行っていて,その先生が好きで,私もそうなりたいなって思ったのが一番で…(C)自分自身の体験に基づく将来やりたい心理職としての仕事今,児童自立支援施設に行ったり,学習支援も経験しているので,なので児童福祉分野に興味があるので,その分野に行きたいです(G)様々な受講理由公認心理師資格を取得するための積極的受講私は,公認心理師という資格を取りたいので,そのために受講しました(A)迷いながらの受講自分が大学院に行って公認心理師になるか,それとも諦めるかっていうのを見極めるために,自分がどれだけ適性があるのかの判断材料の一つにしたいなと考えたからです(E)特定の対象者に対して持つイメージ単科精神病院への異質感と抵抗感単科精神病院に対する異質感とわからなさ自分が思っているよりも結構異質な感じ。訳のわからないって思った感じの抵抗感に近いです(A)/自分とは違う,結構離れた世界観とか持っている方がいて,ちょっとだけ異質な空間なのかなっていうイメージがあります(F)子どもへの抵抗感の低さ子どもを支援する実習施設に対する抵抗感の低さ発達障害のお子さんが多分いっぱいいるので,明るい雰囲気なんじゃないかなって。どうしても精神科とかって暗いイメージがあるんですけど,子ども相手だったら,すごく明るくていいというイメージ(C)実習施設での子どもと遊ぶことへの期待一緒に関わって遊んだりするのが,ちょっと楽しみだなって…(A)心理職や実習施設に対するアンバランスな理解心理職の基本的役割に対する理解度の高さ心理職の基本的役割に対するイメージ聴いていく中で本人に気付かせる,自分で見つけさせる,それが大事なんだということを学んだ(H)/患者さんの本来もっている力を引き出す人(D)心理職として活動することの難しさいろんな領域に関わりながら仕事をしていくことも多いと思うから,本当にいろんな分野の知識も必要だし,今は難しいなと思っている精神(科)とかも避けて通れない(A)連携に対する断片的な理解連携による相補的・総合的支援のメリットの認識心理士だけで考えちゃできない支援とか,その人にとって一番有効な支援を見つけるために,いろんな職種で話し合って。その人を多角的に見て,いい支援を探していくっていう…(F)具体例においては情報共有に限定された連携のイメージ子どもの障害とか問題を全員が共有して話し合いをして,とにかく解決すること。いろいろシェアとかして,そういうふうにいろいろやっていると思うんですけど(C)多職種連携を実行することは難しそうというイメージ人数がいればいるほど大変なことも,たぶん連携とかは難しいところがあると思う(G)各実習施設に対する具体性に欠ける理解医療機関に関する受講生独自の漠然としたイメージ〇〇大学病院,大きい病院に行くので,結構重篤,症状が重い人が利用されているのかって思ています(F)/単科精神病院はお年寄りのイメージがあります。成人している人たちで,ちょっと重たいイメージ(D)領域による心理職の個別性に対する表層的なイメージ・理解医療領域の心理士は基本的にカウンセリングすることが多くて,医者と連携して,一緒に治療していくんじゃないかな(E)/教育領域では,遊ぶっていう印象が強いので,子どもと走り回ったりする学童の指導員みたいなイメージが強くて,心理療法とか実施しているイメージはない(F)総合病院に対するポジティブなイメージ精神病院よりも,なんとなくあったかい雰囲気はあるんじゃないかな(A)福祉施設に対する受講生独自の漠然としたイメージ学園と言うだけあって,アットホームな印象はあります(H)/明るい,和やかなイメージ…子どもたちを刺激しないように気を使ったり,工夫したりしている所なのかなっていうイメージ(F)メンタルクリニックでは具体的な援助が実施されているというイメージ検査とかももちろんやるとは思うんですけど,具体的な支援をしていくことの方が重きを置いているのかなって(C)/きちんとした医療というか支援を求めて来ている方がきっといるので,ちゃんとしなきゃなあって(D)学びへの期待と不安現場体験への期待実習先ごとの自らの関心と学習意欲〇〇学園は児童の数が多いし,年齢の幅が結構あると思うのでそこでの対応の変え方とか違いとかというのは気になる(G)/不登校の結果,非行して自立支援施設に来たとか,(児童福祉と教育領域の)関連はあると思う。関連性とか,どこが違うのかというのを知りたい(G)授業では学べない現場体験への期待授業とかでいっぱい話は聞いてきたんですけど,実際に行って見る患者さんも,そこで働いている人も,施設自体も,きちんと見ることが初めてなので,そこの空気感とか,もちろん仕事の内容とか,患者さん自身のこと全部,目で見て学べる,感じ取るっていうのはすごく期待というか,絶対勉強になるので,そこはきちんと吸収して帰ろうというのはあります(D)実習という経験を通じて専門的な技能(知識・態度・判断・マナー)を実践的に知る将来,私はスクールカウンセラーになりたいと思っているので,心理職として子どもの接し方を学ぶことができると思う…予行演習みたいなことができるのかなと(C)/自分にまだ足りていないところや,成長すべきところや,今自分がこんなことやっててよかったんだとか,メリットとかデメリットとかも知っていけたらいいなって思っています(E)様々な臨床領域での実習経験を通しての視野の拡大いろいろ見ることで,心理士としての見方もそうだし,自分の中での価値観とかも変わるように思うので…自分の成長の糧になる(G)/将来のイメージは児童心理司かなって,ぼやっとしかできていないので。そのイメージが広がるのは,すごい期待しています(F)多職種連携を学ぶことへの期待連携が,その人たちの立場によって何がしてほしいのかが違うなって感じていて,そのところをどうやって調節とったり,連携しているのかな(E)実習先での関わりの不安実習先での子どもとの距離感のわからなさ(子どもと)遊ぶときにどれぐらい手加減をしたらいいのか…本気で遊びすぎても大人げなくてよくないと思うし…(A)/けんかが起きた時,どうやって止めればいいんだろうか(F)実習先の利用者に対して不適切な言動をとってしまうかもしれない不安(医療領域で)私の不安は,患者さんとか施設の利用者とかとうまくしゃべれるかなって(F)/皆さん何か事情があってそこにいると思うので,考えなしに言動を起こしては絶対いけないなって思いますね。軽はずみな一言とか態度が,すごく大きなことに繋がっちゃう可能性があるし,誰かを傷つける可能性もあるし…(D)単科精神病院の利用者との関わり方を学ぶ必要性の認識実習とかで(単科精神病院の利用者を)受け入れづらいなって感覚はありつつも,関わっていかないといけないから,うまく克服していけるといいなと思います(A)/重い方と接するときの気を付け方とか…現場見て体験して,支援の仕方を学べればいいなと思っています(B)福祉施設における利用者のデリケートさへの配慮親に愛されないというか,親とうまくいっていない子たちが来るところだと思うので,デリケートかなと…気を付けたいなって思います(D)各実習施設における利用者への関わり方についての関心〇〇センターは…すごく大きいところで…いろんなところに対応できるかもしれないけど,患者さんとの関わりはどこまで深くできているんだろうという疑問はあります(H)実習指導に対する不安多忙な実習指導者がどれだけ指導してくれるのかについての不安忙しい中で教えてもらうという状況なので,どこまで聞きたいことだったりとかを教えてもらえるのかな…(H)

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