中部大学教育研究25
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JournalofChubuUniversityEducationNo.25(2025)―42―中部大学教育研究No.25(2025)高等教育への統合に関する継続的研究ローレンス,デービット*1・キング,グレゴリー*1*1人文学部英語英米文化学科教授要旨日本の高等教育システムは、人口減少による大きな圧力に直面しており、大学は高い学生定着率を維持する必要に迫られている。同時に、縮小する学生層をめぐる競争激化による入学基準の緩和により、非伝統的な層からの大学進学者が増加している。これには、大学進学者の第一世代となる学生や、大学進学実績の乏しい高校出身の学生が含まれる。これらの学生層は、わずか一世代前の学生と比べても大学生活への適応準備が不十分であり、大学での学びのスタートに苦労している。本論文では、前述の高リスク学生を多く抱える日本の大学において、大学および学部レベルで実施されている、学生の移行支援活動と施策の一部を説明する。これらの施策は、高等教育への移行を円滑にし、学生が継続に必要な学業的成功と社会的統合を達成することを支援することを目的としている。本研究では、学生、特に学業不振や中退リスクの高い学生が、これらのプログラムや施策にどう反応し、活用しているかを調査する。最後に、学生のフィードバックと教員の議論に基づき、大学入学初期の学生体験をさらに改善するための施策の改良案を提案するとともに、これらのプログラム・施策の予備的評価を行う。キーワード高等教育研究、学生定着率、高等教育における公平性、第一世代学生、高リスク学生

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