中部大学教育研究25
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さらに、秋学期には授業内容とは独立した実力テストを実施し、フレッシュマンテストの成績と比較することで、大学入学以降の英語力の変化の確認を行っている。以下、3節、4節、5節では、それぞれ、到達度確認テストの結果、語彙テストの結果、フレッシュマンテストと実力テストの結果について報告する。6節では、到達度確認テストおよび語彙テストが、フレッシュマンテストおよび実力テストとどれくらい相関しているかを検討し、これらのテストがどれだけ受講生の実力を反映しているかという点について確認する。3節~5節において報告するテスト結果については、2023年度の報告同様、レベル毎の報告ではなく、受講生全体を一括して報告する。7節では、学力差・出席不良の問題について報告し本稿をまとめる。3到達度確認テストの結果到達度確認テストの結果を表1と表2に示す。表1は春学期の、表2は秋学期の結果である。表の一行目における「方略」「文法」は、「読解方略問題」および「文法問題」を示す。その前の「春」「秋」は、「春学期」および「秋学期」を表す。春学期の有効数は2,328、秋学期の有効数は2,265である。テストはいずれも20点満点であるが、100点満点に換算してある。なお、分析に用いたのは、SPSSStatistics29(MacOSX版)である。「読解方略」に関して、秋学期の得点が春学期よりも低いのは、秋学期の問題には春学期の既習内容も含まれるため難易度が上がるからだと考えられる。また、標準偏差の値が秋学期の方が大きいのも同じ理由によるものであろう。なお、いずれの数値においても、2023年度と比べて大きな変動は見られなかった(大門他,2024,p.28)。4語彙テストの結果2018年度より実施をはじめた語彙テストの結果を表3に示す。有効数は2,243である。テストは30点満点であるが100点満点に換算してある。到達度確認テストと比べて得点が高めなのは、出題が教科書で学習した語に限定されており、対策が取りやすいためであろう。いずれの数値においても、到達度確認テスト同様、2023年度と比べて大きな変動は見られなかった(大門他,2024,p.28)。5フレッシュマンテスト・実力テストの結果新入生は入学時に全員フレッシュマンテストを受けるが、一年次の秋学期、11月末から12月初旬に、実力テストを受けることになっている。このテストは、二年次のクラス分けの参考資料として、また、フレッシュマンテストと比較可能な内容であるため、受講生の実力の伸長を知る参考資料としても用いている。両テストの数値を表4に示す。なお、実力テストについては50点満点のテストであるが100点満点に換算してある。中部大学教育研究No.25(2025)―44―表1春学期の到達度確認テストの結果表2秋学期の到達度確認テストの結果表3語彙テストの結果表4フレッシュマンテストと実力テストの結果

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