中部大学教育研究25
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回答結果を図1に示す。縦軸は質問番号、横軸が割合である。全ての項目について、「覚えている(a~c)」、「覚えていない、学んでいない(d~f)」のグループに分け、選択項目の割合を比較した。「覚えている(a~c)」割合が多かった項目は、「1.情報社会(54%)」、「2.情報社会の法規と権利(54%)」、「5.情報デザイン(53%)」の3項目であった。逆に「覚えていない、学んでいない(d~f)」回答の割合が高かった項目は「3.情報技術が築く社会(60%)」、「4.メディアとコミュニケーション(54%)」、「7.情報システムの構成(63%)」、「8.情報のデジタル化(56%)」、「9.情報通信(65%)」、「10.脅威に対する対策(52%)」、「11.セキュリティの確保(67%)」、「12.安全のための情報技術(67%)」、「13.問題解決(67%)」、「14.データの活用(62%)」、「15.モデル化とコミュニケーション(76%)」、「16.アルゴリズムとプログラミング(67%)」の12項目であった。以上より、高等学校で「情報Ⅰ」を履修してはいるものの、学習内容を「(ほとんど・ある程度・少し)覚えている」割合よりも「(あまり・全く)覚えていない、学んでいない」割合のほうが概ね多い結果となった。3「情報スキル入門」で学習した内容一方で中部大学では15年以上に亘り、「情報スキル入門」の講義を新入生向けに行っている。「情報スキル入門」の講義内容が新入生にとってどの程度必要なのかを調べるため、最終講義日に講義内容に関するアンケート調査を実施した。前章と同じ回答者(「情報スキル入門」を履修した新入生)を対象に、アンケート2を行った。アンケート2では、「情報スキル入門」で使用している教科書「情報スキル-情報基礎と応用-2025年度版」3)の内容について質問設定をした。選択肢は「a.ほとんど知っていた」、「b.多少知っていた」、「c.ほとんど知らなかった」、「d.全く知らなかった」、の4択である。また別途、それぞれの項目について学習効果があったかどうかのアンケートも行った。質問項目は表2の通りである。中部大学教育研究No.25(2025)―50―0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%12345678910111213141516abcdefg図1アンケート1の回答結果表2アンケート2の質問項目教科書質問番号項目第2章1中部大学でのネットワークの接続方法2Tora-netへのログイン3CoursePowerの使用方法4Outlookを使った電子メールの読み書き5Outlookでの署名の設定6メールの書き方とマナー第3章7ファイルの圧縮と展開8Wordを使ったレポートの作成方法9Word形式のファイルの保存方法10WordでのPDF形式のファイルの保存方法11Excelの操作方法12PowerPointを使ったスライドの作成方法第4章13いろいろな危険性14ウイルス対策15認証やパスワードの重要性16ネットのマナーや情報倫理17サイバー犯罪第5章18著作権19引用8情報のデジタル化アナログとデジタル、2進法と情報量、演算の仕組み、数値と文字の表現、数値の計算、音声の表現、静止画と動画の表現、情報のデータ量9情報通信ネットワークの構成、情報通信の取り決め、Webページとメールの仕組み、転送速度とデータ圧縮10脅威に対する対策情報セキュリティ、パスワードの管理、マルウェアの対策、不正アクセスの対策、サイバー犯罪11セキュリティの確保セキュリティポリシー、アクセス制御、フィルタリング、VLAN12安全のための情報技術暗号化、デジタル署名、電子認証、SSL/TLS、電子透かし、誤り検出符号13問題解決問題の発見と明確化・解決案の検討と決定、解決案の実施と評価14データの活用データの収集と整理、データ分析と表計算、データの可視化、データ分析の手法、データベース15モデル化とコミュニケーションモデルの分類、モデル化の手順・手法、モンテカルロ法16アルゴリズムとプログラミングアルゴリズム、プログラミング言語、関数、検索、整列
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