中部大学教育研究25
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理由としては、高等学校では日常的に電子メールを使用する機会が少ない上に、目上の人にメールを送る機会は更に少ないことが考えられる。また、「学習効果が高かった」と回答した項目(このアンケートに関しては複数回答可とした)を表3に示す。72%の受講者が「メールの書き方、マナー」が身についていないため、大学入学後講義の連絡等に必要なツールであるメールの書き方やマナーを学んできていないことが推察できる。メール作成は社会人になってからも必要なスキルである。実際に受講生から「実習で行った欠席連絡のメール作成が他の講義ですぐに役立った」との感想も聞くことができた。また「Tora-netへのログイン(23%)」、「中部大学でのネットワーク接続方法(21%)」は、新入生オリエンテーションの際に各学科で指導があるためか割合が低い結果となった。3.2PCとアプリケーション操作第3章ではフォルダとファイルの管理方法について学ぶ。また授業で利用が求められるMicrosoftWord、MicrosoftExcel、MicrosoftPowerPointの起動、ファイルの保存などの実習を交えながら簡単なコンピュータのフォルダ構造についての学習を行う。図2(質問番号7~12)より、アンケート結果からは、「PowerPointのスライド作成方法」、「Wordを使ったレポートの作成方法」、「Wordのファイルの保存方法」、「Excelの操作方法」については半数以上の受講者が知っていたが、「ファイルの圧縮と展開」、「WordでのPDFファイルの保存方法」については、半数以上の受講者が知らなかったという結果になった。このことから、高等学校である程度Word、Excel、PowerPointのMicrosoftOfficeツールを用いて実習が行われているが、ファイルの扱い方についてはあまり身についていないことが推察される。また、第3章に関して「学習効果が高かった」と回答した項目を表4に示す。ここでExcel実習に関する回答が58%となっているが、アンケート実施時期が15週目であったため、この回答は3週目に行った内容というよりは講義全体を通してのExcel実習に対する回答と思われる。3.3ネットワークセキュリティ第4章では、PCのセキュリティ対策についての重要性を理解し、PCのセキュリティ状況確認の実習を行う。またコンピュータウイルスの侵入経路、ウイルスの種類、ウイルス感染した場合の問題例、ネットの利用とマナー、サイバー犯罪と対策等について学ぶ。高等学校で学んだ内容との関連では、図1の「10.脅威に対する対策(覚えていない・学んでいない:52%)」、「11.セキュリティの確保(覚えていない・学んでいない:67%)」の内容に該当する。図2(質問番号13~17)より、全ての項目に対して“知っていた”人の割合が50%を超え、“知っていた”割合が高いものは、順に「認証やパスワードの重要性」、「ネットのマナーや情報倫理」、「いろいろな危険性」、「サイバー犯罪」、「ウイルス対策」となった。高等学校までにある程度のネットワークセキュリティ及び情報倫理について学んで知識として知っていることが分かる。また第4章で「学習効果が高かった」と回答した項目ついて、表5に結果を示す。ウイルス感染の影響を学んだうえで、自分のPCのウイルス対策状況を具体的に確認するという機会はあまりないのが実情であるため、本学における講義、実習は一定の教育効果があると思われる。3.4インターネットと著作権第5章では情報化社会における情報利用(倫理)について学ぶ。レポートを作成する場合など、図書館で文献資料に当たるのが一般的であったが、現在はイン中部大学教育研究No.25(2025)―52―表3学習効果が高かった項目(第2章について)メールの書き方とマナー72%Outlookでの署名の設定63%Outlookを使った電子メールの読み書き50%CoursePowerの使用方法30%Tora-netへのログイン23%中部大学でのネットワークの接続方法21%特になし3%表4学習効果が高かった項目(第3章について)Excelの操作方法58%ファイルの圧縮と展開46%WordでのPDF形式のファイルの保存方法44%Wordを使ったレポートの作成方法44%PowerPointを使ったスライドの作成方法40%Word形式のファイルの保存方法36%特になし6%表5学習効果が高かった項目(第4章について)ウイルス対策59%サイバー犯罪42%認証やパスワードの重要性41%ネットのマナーや情報倫理41%いろいろな危険性38%特になし10%
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