中部大学教育研究2022
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JournalofChubuUniversityEducationNo.22(2022)―60―中部大学教育研究No.22(2022)英語対面授業の再開-遠隔授業の経緯を活かしたブレンディッドラーニング-D.パトリック・アレン*1・小栗成子*2*1人間力創成教育院語学教育プログラム(英語)講師*1人間力創成教育院語学教育プログラム(英語)教授要旨新型コロナ禍の到来により、多くの授業は対面から遠隔授業への変更を求められた。本稿は、中部大学ロボット理工学科における英語プログラムが、対面授業から遠隔へ、そしてまた対面授業へどのように授業工夫を試みて最善を尽くしたかを報告するものである。また、本稿では新たな境遇にどのように挑んだかという方法論ばかりでなく、遠隔授業期間に我々が得られた教訓についても着目し、またその一方で、学生は遠隔授業の間に授業をどうとらえていたか、英語学習に対する動機づけはどうであったかについても、特に本年度2年生授業を受講している学生について述べていく。この研究は思いがけず変化を強いられた折に、教員や学生がどのように学習方法を変化・適応し得るのかを紹介するものであり、また、語学習得の道のりがいかにゆっくりで、非直線的なものかを示すケーススタディだとも言える。さらに、一連の変化の経験からは、英語教授法においていかに柔軟性と忍耐が重要であるかも明らかになっている。キーワードブレンディッドラーニング、遠隔授業、モチベーション、教師の役割、コースデザイン
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