中部大学教育研究2022
68/89
3.32021年度授業2021年度にも受講者が増加し、52人が対象となった。2021年度春学期は、2019年度のようなCALL教室での対面授業を予定していたが、CALL教室は47席しかない。また、新型コロナ感染拡大の心配はまだ消えず、感染拡大予防の観点から試験座席にするなど、集合人数を少なくする対策をする必要もあった。解決策は、対面・オンライン学習のブレンド型授業であった。春学期は、19号館192D(CALL)教室のほか、Wi-Fiが使える10号館の講義室を利用することになった。受講者は高校からタブレット端末を大学へ持参し活用した。筆者はCALL教室で授業を行い、高校側の教員に講義室での遠隔受講を見守って頂いた。52人のうち半数をCALL教室に、半数を10号館に指定席で入れ、①CALLでの対面受講と②演習室での遠隔受講を週交代でする「ハイブリッド型ブレンディッドラーニング」の実践の開始となった。循環型コンセプトは、2019年度と同様の考えに戻すことができた(図3参照)。図8は、この年度の授業構成を示すものである。新型コロナの感染状況が少し落ちついてきた秋学期は、CALL教室に隣接する19号館の演習室を利用することにした。これにより、192B・C(演習室)と192D(CALL)の3教室にいる受講者の様子を、高校側教員が観察することができるようになった。(図11、図12参照)中部大学春日丘高校との高大連携協定にもとづく授業(英語)―65―図72020年度秋学期の循環型授業コンセプト図82021年度の授業構成図9CALL教室での対面授業受講の様子図10タブレット端末利用受講の様子(1024講義室)図11タブレット端末利用受講の様子(192B演習室)図12タブレット端末利用受講の様子(192C演習室)
元のページ
../index.html#68