中部大学教育研究25
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とSNSを通じて連絡を取り、体調確認を行った。教員は出発前にレンタルしていたモバイルWi-Fiのおかげで学生・教員間の連絡ができ、万一の備えの重要性を痛感した。一部の学生は滞在先地域のWi-Fi接続が不安定であったが、いずれも健康状態に問題はなく、無事に初日を終えることができた。<3月10日(月)~11日(火)Day3-4>本来であれば、10日(月)より研修校でのオリエンテーションや医療英語研修を開始する予定であったが、サイクロンの影響で11日(火)まで大学が休校となった。丸2日間学生の様子を確認できないことは教員として不安だったため、各家庭からアクセスしやすい中間地点のショッピングモール内フードコートを活用し、対面でのミーティングを実施した。教員2名と学生4名が現地で対面し、ホストファミリーとの外出予定があった2名の学生はZoomにて参加した。また、国内の待機教員も日本から参加し、皆の元気そうな顔を見て安心することができたと同時に、学科に早期に情報共有することができた。ミーティングでは、学生同士がこの2日間をどのように過ごしたかを英語で報告し合い、近況を共有した。初めての海外渡航および異文化体験によるストレスを緩和する目的で、日本語による自由な意見交換の場も設け、困りごとやカルチャーショックなどを率直に語り合った(写真1)。学生たちは、ホストファミリーから研修校までの通学ルートやトラム乗車券の購入方法を教わったり、サイクロンで削られたビーチを見学したりして過ごしていた。なかにはホストファミリーの子どもの世話を手伝ったり、BBQパーティーで歓迎を受けたりと、それぞれが積極的に英語でのコミュニケーションに挑戦していた。また、学生同士で近隣の公園を散策し、気分転換を図る場面もあった。このミーティングを通じて、学生たちのコミュニケーション力や状況への対処力が、渡航2日目にしてすでに大きく成長している様子が見受けられた。“習うより慣れよ”という格言があるように、良い経験も困難な体験も含め、実体験から得られる学びは大きく、看護職を志す学生にとって極めて貴重な機会となったと考えられる。また、現地エージェントより連絡があり、研修プログラムの再調整が完了し、12日(水)からのプログラム実施および病院見学の再設定が整った旨の報告を受けた。<3月12日(水)Day5>サイクロン一過の初夏らしい青空に恵まれ、本セミナーが本格的にスタートした。地域の停電も回復し、トラムも全線開通した。グリフィス大学駅を降りると、緑豊かで広大なキャンパスが広がる。キャンパス内のアイコニックな赤い橋を渡るとG52研修棟があり、日本からも多くの学生が訪れる活気ある校舎であった(写真2)。オーストラリア看護海外セミナー―67―表2セミナー日程(再調整後)写真1ミーティングの様子写真2G52研修棟

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