中部大学教育研究23
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TOEICL&Rのスコアを比較する。2回目のTOEICS&Wを受験したのは11名だが、このうち、2022年12月にTOEICL&Rを受験したのは10名であった。それぞれの受験者のListening(L)、Reading(R)、Speaking(S)、Writing(W)のスコアを表7に示す。表中のTはTOEICL&Rのトータルスコアを示している。受験者の各スキルにおける習熟度を確認するため、IIBCが公開しているTOEICProgram各テストスコアとCEFRとの対照表を表8に示す11)。CEFRとはCommonEuropeanFrameworkofReferenceforLanguages(ヨーロッパ言語共通参照枠)の略称で、ヨーロッパで作成された外国語学習の習熟度を示すガイドラインとして広く用いられているものである。CEFRの、C1はProficientUser(熟達した言語使用者)、B2・B1はIndependentUser(自立した言語使用者)、A2・A1はBasicUser(基礎段階の言語使用者)をそれぞれ表している。4技能全てにおいてC1に達している学生はいなかったが、学生CはWritingでC1の基準に達していた。今回、TOEICS&Wの受験者をTOEICL&Rの高得点者から選抜したこともあり、表7と表8を比べると、ほとんどの受験者が、4技能のそれぞれにおいて、B2・B1の基準に達していたことがわかる。4フレッシュマンテストとの比較本節では、本学が新入生対象に実施しているフレッシュマンテストの得点分布とTOEICL&Rのスコア分布を比較する。フレッシュマンテストは通常入学時に実施している。一方、英語英米文化学科で実施している1年生対象のTOEICL&Rは例年4月中旬に行うが、2020年度はコロナ禍のため9月下旬に実施した。2020年度については、フレッシュマンテストとTOEICL&Rの実施時期は異なるが、そのほかの年度については、ほぼ同じ時期に新入生は受験している。フレッシュマンテストの得点分布を表9に、そのグラフを図2にそれぞれ示す。中部大学教育研究No.23(2023)―82―表7TOEICL&RとTOEICS&Wのスコア表8TOEICProgramの各テストスコアとCEFRとの対照表表9フレッシュマンテストの得点分布(人)12)図2フレッシュマンテストの得点分布

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