2025幸友 VOL.28
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は、学生の関心を高めるために、教育プログラムや研修制度の充実に力を入れる地元企業も増えてきています。伊藤 学生が企業を選ぶ視点として教育が重要なポイントになっています。近年は、会社に長く勤めるつもりはなく、どのように自分がキャリアアップしていくかを重視している若者が多いように感じます。佐久間 本学は資格取得支援に力を入れて対策講座も充実させていますが、企業としては学生の間に資格を取得しておく方が良いでしょうか。伊藤 履歴書に資格が記載されていると印象は良いです。たとえば「基本情報技術者」は大きな加点になりますし、当社は学生時代に取得した資格にも報奨金を出しています。佐久間 今年度から、大学全体で支援している資格取得に加えて、学科の学びに直結する資格取得支援を試行的に行っています。その考えに至った理由は、キャリアアップのためです。学生時代に、ある程度力をつけて自信を持って社会へ出ていく学生たちが、社会で長く活躍してほしいという思いから、その支援を通常の資格取得支援とは別に新たに始めました。伊藤 学生時代は比較的時間があるため、視野を広げる意味でも資格取得をお勧めします。どんな資格も1つ取ると自信がつきますし、学ぶ楽しさを実感できます。何より、自己肯定感も上がります。就職活動でも評価されますから、業種問わず資格取得に挑戦してほしいです。山本 教育に力点を置く方針の伊藤さんの会社では、学生が業務に関係する資格を取得していると心強いですね。資格は努力の証ですから、業務内容とは関連性が薄くても、継続して頑張れる人だと高く評価されることは間違いありません。数年前、中部大学の3年生の学生が当所の2週間のインターンシップに参加し、その後、就職してくれました。仕事への理解を深めたうえで志望してくれたため、入社後も現在に至るまで積極的に業務に取り組み、活躍しています。インターンシップ中、彼は「ここで働くにはどんな資格があると良いですか?」と職員に尋ね、日商簿記の取得を勧められました。そのアドバイスを真摯に受け止め、学生時代に資格を取得して採用試験に臨んだことで、面接時にはその意欲と行動力が高く評価されていました。柳谷 学生たちは、やりたいことがあって、それを一生懸命やっているうちに自然に仕事に結びつく、というのが理想だと言います。しかし、実際は3年生でも自分が何をしたいのか明確にわかっている学生は多くありません。就職活動もサイトだけで行い、全体像を見ずに進めている学生が多くて、心許ない感じがします。伊藤 仕事もやりがいも、職場の雰囲気や人間関係も、実際に入社してみないとわかりません。しかし、企業としては社員がやりがいを持って楽しく働いてもらえることが一番うれしいです。柳谷 大学選びでも似た経験をしていると思いますが、自分のやりたいことができるという回答が、アンケート調査ではいつも一番に来ます。そうした重視する点からすると、採用側の満足度はどこにありますでしょうか。伊藤 当社では内定者研修として、入社前にe-ラーニングで勉強していただきます。その研修に対して学習意欲をキャリア支援課の名称には、単に就職に関する指導をするだけでなく、「生き方」と「働くこと」についてじっくり考えてもらうための場でありたいという思いが込められている。就職を教育の一環として考え、徹底した支援で学生全員の進路決定を目指す。中部大学キャリア支援課学生と卒業生が直接つながる仕組みを作りたい中部大学 キャリア支援課長   さくま  ようこ佐久間 陽子氏特 集満足度の高い採用とキャリア形成支援を目指して10

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