2025幸友 VOL.28
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持って取り組んでもらえると満足度は高いです。柳谷 会員企業はいかがですか。山本 まずは、採用できたこと自体に満足される企業も多く、それだけ採用が難しい状況であることを物語っています。そのような中でも、募集職種に対して適性のある学生がミスマッチなく応募し、採用につながった場合は、満足度が非常に高いと聞いています。さらに、就職活動を通じて会社への理解を深め、納得したうえで入社してくれた時、そして何より、採用から数年経って活躍している姿や幸せそうに働いている様子を見られた時には、採用の満足度が一層高まるという話は度々お聞きします。柳谷 学生たちは、大学の支援に不満はなく、問題があるとしたら、なかなか一歩を踏み出せないでいる自分たちだと認識しています。企業との接点があるイベントの場合、学生の参加率は高くなりますか。佐久間 業界セミナーを年3回実施しています。早期化の影響で、参加学生数は最初の5月が一番多く、その後減っていきます。2年次の秋から始まる就職ガイダンスも最初は約8割の学生が参加しますが、その後徐々に減っていくのが現状です。キャリア支援課としても、学生の動向を見ながら支援していますが、企業の皆様から生の情報を伝えていただく方が学生には響くこともあります。ガイダンスでも、企業様にご協力いただき、卒業生と交流できるイベント「ようこそ先輩」を行っていますが、会員企業様とは特に連携をしっかり取っていきたいですし、個と個のつながりをより深めていける関係を築いていきたいと思っています。柳谷 参加率が下がる理由に、ガイダンスに参加すると自分が気後れする感じがあるのかもしれません。その時に背中を押すきっかけがあると良いのですが、大学の教職員の言葉では効果が薄いです。企業側から「仕事は楽しい」、「うちの会社の製品はこんなにスゴイ」というような学生が素直に受け入れられる情報を発信していただけると、前向きに聞く耳を持つような気がします。明るい未来を展望できると参加意欲が高まるように思います。伊藤 企業としても大勢の学生に話す場合、私自身、どうしても多くの学生に届く説明の仕方になるためかしこまってしまいます。たとえば1対2など少人数の学生と話すのであればもう少し気楽に話せるかもしれません。そうしてお互いの距離を縮める方法でのコミュニケーションはいかがでしょうか。佐久間 いいですね。今の学生たちは、大勢の中の一人よりも、個人対個人、自分のために、という特別感を求めています。今の学生にとってOB・OGを訪問するのは敷居が高いという話がありましたが、中には希望する学生もいます。しかし、個人情報保護の観点で私たちから卒業生の情報を伝えることができません。話を聞きたい学生には、「人事部に連絡して先輩を紹介してもらって」と伝えるのですが、そのハードルが高く、それこそ拒絶されたらどうしようと諦めてしまうことが多々あります。そこで、たとえば、幸友ナビ内に、企業と大学で目指すキャリア形成支援慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程単位取得後退学。文学修士(慶應義塾大学)。専門は、社会言語学、英語学、語用論、談話分析、会話分析、メディア上の言語/非言語行動研究。2003年中部大学に着任、2017年人文学部長、2018年大学院国際人間学研究科長を歴任後、2025年中部大学副学長、アクティブアゲインカレッジ長に就任。PROFILE大学での学びや活動がシームレスにつながる就職を中部大学 副学長・教授 やなぎや けいこ柳谷 啓子氏11
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