2024幸友 VOL.27
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当社の主軸事業は溶融亜鉛めっき。その生産量は日本一を誇ります。加えて、機械加工や塗装、組み立てなど、ものをつくるときの全工程を一手に担えることが強み。釘のような小さなものから大型構造物までさまざまな製品に携わっているため、街を見渡せばあらゆる所に当社の技術を見つけることができます。また、通常の溶融亜鉛めっきに比べて10倍以上の耐食性を持つ「SGめっき®」や、溶融亜鉛めっきでは対応が難しかった製品への対応を可能にした「KSGめっき(溶融亜鉛スズ合金めっき)」は、当社独自の技術です。沿岸部であれば錆びにくさ、可動性が必要なものには薄膜で高い耐食性など、お客様が求めるニーズに合わせためっきで対応しています。さらに、当社では地域との共存共栄の理念のもと、各工場単位でさまざまな公害防止設備を導入し、地域社会の環境に配慮。めっきの廃液の再資源化や亜鉛のリサイクルに取り組むなど、積極的な省資源対策も進めています。 私の仕事は表面処理技術の開発です。中でも工場や他部署での困りごとを解決すべく実験を行う業務を担当しています。現在は新たな素材に対する塗装の密着性を研究しています。普段は試験室での試験や実験が主ですが、ビーカーと現場の大きな槽では異なるため、実際の工場の槽で実際の材料と同じテストピースを使って実験を行い、応用の可能性を探っています。新工法の開発までの道のりは遠いですが、小さな達成感の積み重ねはやりがい。これが成功すれば会社の利益につながるという思いはモチベーションにもなります。そんな業務に取り組む上で意識しているのは目的意識と優先順位。実験を行うと新たな課題が生まれたりしますが、それらの課題に目を奪われて主目的を見失わないよう情報を整理して仕事の優先順位を大切にしています。今後の目標は、困りごとに何でも応えられる表面処理のエキスパート。これからも多くの経験を積んで工場生産の改善に貢献したいと思っています。溶融亜鉛めっきのリーディングカンパニー。試験で大切なことは、目的意識と優先順位。【表面処理事業】溶融亜鉛めっき/KSGめっき/SGめっきⓇ/無電解ニッケルめっき/カチオン電着塗装/ジオメット/アルマイト/KOWA再生めっき【金属加工】プレス/板金/溶接/組み立て【メーカー事業】振動ふるい機/道路資材/水道管株式会社興和工業所技術本部 表面処理技術部 技術開発課 くまもと さき 熊本 早希さん中部大学 応用生物学部 応用生物化学科2023年3月卒業[本社住所]〒467-0861 名古屋市瑞穂区二野町2番28号[電話]052-871-7151(代表)[代表取締役社長]六車 壽夫 [創業]1947年2月▲本社社屋SEGAUFOキャッチャー®は株式会社セガの登録商標です。▲同部署に所属する同期入社の仲間▲当社で板金から完成までを担っています。事業内容株式会社興和工業所https://www.at-kowa.co.jp/File 0321
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