幸友26
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中部大学からの学び直しのススメ~智識の森で、未来を拓く~ 2021年の年末に、学長付の多賀康訓特定教授と打ち合わせをしました。多賀教授は、トヨタグループの豊田中央研究所で機能薄膜研究室長を務めた経験を持ち、企業とのつながりも深い教授です。本学の研究情報を取りまとめる中で、「本学のさまざまなシーズを社会へ還元するだけでなく、企業のニーズと大学の研究開発力をマッチングさせて研究資金をご提供いただけたら大学にとっても有益ではないか」という話になりました。そこで、昨今の企業の関心度を踏まえ、AI関連のプログラムを整備して2022年4月から講座をスタートさせました。これが、現役で働く企業人を対象とした、大学発の企業向けリスキリング「CUシナジープログラム」の始まりです。 講義のテーマは「AI基礎と応用」として、4~7月の期間で週1回の計15回、時間は1回あたり3時間(16時~19時)。AIの基礎を体系的に理解し実践的技術を学べる内容とし、終盤の講義では、企業自身が抱える課題に対して講師がアドバイスを行う形式にしました。受講者数は、相談相手がいる方が理解をより深められると思い1社あたり2名と設定。講義の資料や映像は後日視聴が可能。2022年度は最終的には6社12名に受講いただきました。また、受講者同士の親睦を深める狙いで懇親会も数近年、「リスキリング」という言葉をよく耳にするように、デジタル人材を育成する機運が高まっています。AIの普及が進み、社会変化が激しい昨今、知識やスキルの持続的なアップデートが不可欠です。中部大学は、地域や企業からの要望に応える教育を実践し、社会人向けリスキリングやリカレント教育など、地域と共に学び、共に育つ大学として、幅広く「学び直し」を支えています。学校法人中部大学 理事長・学長 竹内 芳美INTERVIEW特集ニーズとシーズの新たな融合の形03

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