2025幸友 VOL.28
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す。そのためにもイノベーションを考えられる学生を育成し、そうした人材を輩出できる大学だということを是非とも企業にもアピールしていただきたいです。受け入れた企業もそのことに応えられる環境を学生に提供しなければなりませんが、中部大学と幸友会企業との新たな関係作りになると思います。前島 イノベーションを考えられる人材を、入社後にイノベーションがで・・・きる人材へ育てていくということでしょうか。木野瀬 はい。世の中の企業に対する要求は日々変化しています。企業は、その求めに先んじて変革を繰り返して雇用を守り進化していかなければなりません。当社も印刷業がメインですが、新規事業を起こすことで80年近くの歴史を数えることができました。イノベーションの大切さを実感しています。前島 本学にはベンチャーやスタートアップを目指す女子学生も多いのですが、そのような志向性のある学生は企業としてはいかがですか。木野瀬 大歓迎です。その発想ができれば、企業に入る・入らないに関わらずアグレッシブな人材を輩出できます。前島 そうした学生は起業することに対する精神的な垣根はクリアできていますので、それこそ失敗が許される大学4年間にいろいろなことにチャレンジできるようなプログラムを充実させたいと思います。木野瀬 企業内ベンチャーも最初は大抵失敗します。しかし、失敗したときにやめるか改善して採算を合わせて進むかの分岐点があります。そこを見極めながら繰り返すことが大切です。前島 高齢化が進む春日井市ですが、本学はシニア世代をサポートできる学部学科を擁しています。医療系、管理栄養士を養成する学科もあります。そこでチームを作り、高齢者施設を訪れた際の気づきから、本学らしい地域に根ざした事業も考えていけたらと思っています。木野瀬 街をいかに再生させるか、資産をどう生かしていくかなど、直接地域と接点を持つことが重要です。大学での取り組みが始まった神領エリアについても活用方法のヒントが生まれると思います。まずは始めるというスピード感が大切です。前島 大学は失敗ができる装置と考えて取り組まないといけませんね。本日は日本語教育のシステム整備や神領エリアの価値にも触れていただきありがとうございます。幸友会は就職面だけではなく、学生のビジネスセンスを磨く道場としての機能も持っていただけるとのことですので引き続きよろしくお願いします。木野瀬 企業がイノベーションを起こす際、大学がシンクタンクのように会員企業との間でやり取りができれば、企業も中部大学への見方が変わりますし、今までにない接点の持ち方が生まれると思います。イノベーションを考え実践できる人材が企業存続には不可欠中部大学幸友会 会長 木野瀬 吉孝1951(昭和26)年愛知県春日井市生まれ。1974(昭和49)年早稲田大学法学部卒業、同年日本紙パルプ商事株式会社入社。1979(昭和54)年木野瀬印刷株式会社入社。1986(昭和61)年代表取締役、2023(令和5)年代表取締役会長、2024(令和6)年春日井商工会議所会頭に就任。現在に至る。06
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