中部大学研究紹介2023
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10キーワード相談に応じられる内容再生可能資源で駆動可能な燃料電池の研究 NAMIOKA Tomoaki工学部 機械工学科教授 波岡 知昭バイオマスのエネルギー変換、燃料電池、未利用資源の有効活用  木質バイオマスの高効率エネルギー変換システムの実用化を目指し、技術面及び経済面の両面から研究活動を行っている。 技術面ではバイオマスガス化ガスで駆動する燃料電池の電極開発に力を入れている。発電性能と不純物への耐性を両立する電極を開発し、現在はその脱レアメタル・レアアース及び低価格化に取り組んでいる。  経済面では地方自治体と共同で木質バイオマスや未利用資源の資源量調査、集材、収集コストの推算を行っている。 その他、航空機や大型トラック用APU(補助電源)用途を目的とした、ジェット燃料や軽油を直接燃料とする燃料電池に関する研究やバイオマスガス化ガス中に含まれる微量タールの新しい精製法に関する研究活動も行っている。【研究テーマ】●炭化水素駆動燃料電池の電極開発●ダブルぺロブスカイト構造を有する酸化物電極の電気化学性能評価●バイオマスガス化ガス駆動燃料電池の電極開発●バイオマスガス化ガス精製・洗浄水蒸気改質、固体酸化物形燃料電池、バイオマス、ガス化 改良前の電極では繊維状炭素の析出と電極の破壊が観察されるが、改良後の電極は炭素の析出・構造破壊共にみられない。 炭化水素を含む燃料にて燃料電池発電試験を行った後の電極表面の観察キーワード相談に応じられる内容2.5 mm 130 mm マイクロバーナアレイ(ノズル径0.7mm)に形成された微小拡散火炎マイクロバーナアレイ(ノズル径70µm)に形成された火炎微小拡散火炎群による機能性微粒子の火炎合成マイクロバーナアレイによる火炎の保炎マイクロバーナによる燃焼制御に関する研究HIRASAWA Taro工学部 機械工学科教授 平沢 太郎機能性微粒子の火炎合成、加熱効率や熱効率の改善、NOxの低減、非接触温度計測燃焼制御、火炎合成、マイクロフレーム、火災 複数のマイクロバーナを束ねることで形成される燃焼反応場の基礎特性に関する研究、ならびにその特性を活かしたバーナの研究開発を中心とした研究を行っている。発熱密度が高く、対流の影響が少ない微小拡散火炎(マイクロフレーム)を複数配置することで、燃焼を制御する研究をはじめ、カーボンニュートラルに対応した次世代燃料に向けたバーナの研究開発も手がける。【研究テーマ】●微小拡散火炎群による機能性微粒子の火炎噴霧合成 微小拡散火炎間の相互干渉を利用することで、温度、時間、ガス組成な どの合成反応場を制御し、火炎噴霧合成の適用範囲を広げて新たな機能 性微粒子の合成を行う研究。●マイクロバーナアレイによる火炎の保炎特性 マイクロバーナアレイにより火炎を浮き上がらさせて保炎し、カーボン ニュートラルに対応した次世代燃料を含む、様々な燃料に対応した高効 率バーナに関する基礎的研究。●スケールモデリングによる大規模火災の研究●蓄熱体などにおける熱輸送の研究●高温域ガス温度の光学計測法の開発工学部工学部

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