中部大学研究紹介2024
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11キーワード相談に応じられる内容ロボットによるゴルフスイングスキー板用ダンパーの開発カーボン竹刀FRP積層構造部材複合材料よりなる製品の設計・構造解析に関する研究HOSOKAWA Kenji 工学部 機械工学科教授 細川 健治振動実験、振動解析、構造解析 繊維強化複合材料は、軽量、高剛性、高強度などの優れた材料特性を有し、材料設計が可能であるところから航空宇宙用構造部材およびスポーツ用品などに多く用いられている。これら構造部材および用品の材料・構造設計および振動特性に関する研究を実施している。【研究テーマ】●材料特性の同定 加振実験により製品の振動特性を求め、得られた振動特性を基に有限要素 法と逆問題解析法(感度解析法)を用いて、非破壊的にこの製品を構成する 部材の材料特性(弾性パラメータ、減衰パラメータ)を同定する方法を提案 している。●ゴルフスイングに関するシミュレーションの開発●ゴルフクラブシャフトの設計法の開発●カーボン竹刀の衝撃力に関する研究●スキー板・スノーボードの減衰性能の向上化に関する研究●スキー板・スノーボードの設計法の開発 ●レーザフォーミングに関するシミュレーションの開発複合材料、振動解析、構造解析、有限要素法、スポーツ工学、スポーツ用具キーワード相談に応じられる内容写真1. 高層マンション火災の例写真3. 消火ドローンの内部写真2. 消火ドローン写真4. 運転シミュレータ人に優しい機械を目指した協調工学TAKADA Hajime工学部 機械工学科特任教授 高田 一人間-機械系インタフェース、自動車ドライバの認知・判断・動作および感性、福祉機器、耐震工学、リハビリテーションの測定●「ドローンを使った消火システム」に関する研究を行っている。左上の写真1はアメリカのハワイ州で2017年7月14日に発生した36階建て高層マンションの火災である。(出典、CNN.co.jp「米ホノルルの高層住宅ビルで火災、3人死亡 火元は26階」、2017.07.15)。日本でも、平成16年から25年までの10年間に東京消防庁管内で15階建て以上の建築物から出火した火災は、1185件あり、共同住宅以外でも出火階が11階以上の火災が224件で高層ビルの増加とともに火災も年々増加している。しかし、日本の消防署のはしご車は地上11階までしか届かない。そこで、消防車が到着する前に管理人の操作で、約1分で20階まで到着させることができる消火ドローンを開発している。ドローンから消火ボールを投げ入れ、初期の段階で消火することができるものを目指す。(写真2、写真3)●「自動車運転における安全性」という課題で研究を行っている。当研究室で作成した運転シミュレータ(写真4)でドライバの認知・判断・操作の情報を取得し、自動運転など、実験で得られたデータを基にガイドラインなどの作成を目指している。その結果として、実車での実験や実車の一部をシミュレータと組み合わせた実験が可能と思われる。●その他、「安心して生活できる社会」というテーマで人間工学、リハビリテーション、福祉機器の開発などを行っていきたい。例えば、これまで、高齢者の施設において歩行やリハビリのデータを測定し、これからの高齢化社会における標準的なデータベース作成は行っている。人間-機械系、ドライバの認知・感性、福祉機器社会実装分野安心して生活できる社会の構築工学部工学部

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