中部大学研究紹介2024
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12キーワード相談に応じられる内容塑性加工シミュレーションの高精度化HAMASAKI Hiroshi工学部 機械工学科准教授 濱崎 洋塑性加工シミュレーションの高精度化、市販ソフトウェアへの高精度モデル導入、材料試験、材料モデル開発、その他プレス成形全般に関する相談 高張力鋼板をはじめとする難成形材のプレス金型設計には数値シミュレーションの活用が不可欠であり、成形品形状や割れの予測精度向上が求められている。 本研究室ではプレス成形で想定される複雑な変形履歴を模擬した材料試験を実施し、得られる応力‐ひずみ特性を高精度に再現できる材料モデルを開発することでシミュレーションの精度を向上する研究を行っている。また、高精度な材料モデルを手軽に活用するための材料試験や、パラメータ同定手法も提案している。【研究テーマ】●ステンレス鋼板の弾性異方性を考慮したスプリングバック予測 ●バウシンガー効果の方向依存性とスプリングバック予測への影響●繰返し曲げ試験による移動硬化モデルのパラメータ同定手法開発●材料モデルのパラメータ自動決定ソフトウェアの開発●加工誘起マルテンサイト変態を考慮したSUS304の材料モデル開発●アルミニウム合金板の温間変形特性とそのモデル化●応力緩和に起因する時間依存スプリングバックの研究 などプレス成形シミュレーション、材料モデル、材料試験、パラメータ同定キーワード相談に応じられる内容・春日井市シティバス はあとふるライナー(上)・瀬戸市バリアフリーチェック(上4枚)・中部国際空港ユニバーサルデザイン 研究会(上2枚)・小牧市総合交通計画(上)交通システムにおける諸問題への対応ISOBE Tomohiko工学部 都市建設工学科教授 磯部 友彦地域における交通問題の課題整理とその是正に対する取り組み方法、利用者・住民コミュニティ・自治体・商業者などが自主的に取り組む交通システムのあり方 まず、コミュニティ交通の有効性分析に取り組んでいる。地域のニーズに即したコミュニティ交通のサービス水準を模索するための基礎的な研究として、春日井市、小牧市、犬山市、江南市、瀬戸市などを事例に利用者意識や導入効果について研究を進めている。他の自治体に対してもコミュニティバスの導入時の検討や、サービス改善策について様々な助言を行っている。 次に、歩行空間のバリアフリー対策の高度化に取り組んでいる。研究室の現在の取り組みは、夜間における歩行空間の明るさ、歩行路面のすべりなどを考慮して安全安心な歩行空間確保を目指したバリアフリー対策の高度化を検討している。さらに、通学路の安全対策にも取り組んでいる。 卒業研究のテーマ選定のキーワードを「地域貢献」としている。地元の交通課題の把握とその解決策の提案、またはそれに結びつくような基礎的検討に取り組んでいる。よって、行政機関、警察、交通事業者へのヒアリングや調査協力依頼等を自ら実施したり、また、交通バリアフリーに関する課題にも取り組んだりして、常に現場の情報を重視した研究スタイルに心がけている。【研究テーマ】●ユニバーサルデザインに基づく都市施設の計画と評価について●地域公共交通システムの計画と評価について●多様な関係者の協働による「交通まちづくり」のあり方について地域公共交通システム、ユニバーサルデザイン社会実装分野よりよい地域交通システムを検討する各種団体工学部工学部

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