中部大学研究紹介2025
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13キーワードLCA手法による環境負荷量の算定・評価・検証信頼ある環境情報に基づいたカーボンニュートラル対応SHIBAHARA Naoki工学部 都市建設工学科教授柴原 尚希LCA手法による環境負荷量の算定・評価・検証(カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、環境報告書、環境ラベル等への対応)相談に応じられる内容独自HPライフサイクルアセスメント(LCA)、SDGs、持続可能な観光・交通、環境マネジメントイン… 持続可能な社会の実現やSDGsへの対応、ESG投資の進展に伴い、サプライチェーン全体を通した環境マネジメントの重要性が増しています。 特に、世界的に要求が高まるカーボンニュートラル対応においては、個別の製品・サービスだけでなく、企業における事業活動全体のカーボン情報の定量化や開示が求められています。 また、動静脈連携型のビジネスモデルのようなサーキュラーエコノミー施策には、気候変動対策との相乗効果が期待されており、ライフサイクルアセスメント(LCA)に基づく信頼性の高い環境情報を根拠に、企業間の連携や顧客との共創に取り組む必要があります。 インフラ、運輸、観光といった国土交通分野を中心に、工業製品、飲料、建材、バイオマス熱事業、資源循環型ビジネスモデル等、これまでに多数のLCA実施経験があります。 LCAに関する共同研究やコンサルティング業務はもちろん、技術相談、人材育成、セミナー講師等も承ります。【研究テーマ】●ライフサイクルアセスメント(LCA)による環境負荷の定量化●CO₂排出削減を実現するための交通戦略・システムの評価●持続可能な観光・モビリティの探求●サーキュラーエコノミー対応型ビジネスモデルの環境評価キーワード相談に応じられる内容独自HP土の構造の制御と活用  SUGII Toshio  工学部 都市建設工学科教授杉井 俊夫地盤の透水性制御、地盤の透水性・保水性の評価 地盤災害、豪雨、地震、堤防、斜面、浸透破壊、不飽和土、団粒化材料社会実装分野グリーンインフラとの融合、「アーバン・グリーンダム」の実現団粒化された土の科学的探究と新たな活用 土の団粒化は農業分野において植物の生育環境を改善する手段として古くから用いられている。団粒化技術を工学的に用いることにより、豪雨の地盤への浸透を促進することで河川への負荷を軽減でき、また保水性が向上するためヒートアイランド現象を抑制することが可能となる。既に実務において全国で用いられ、春日井市内の小中学校の多くのグランドで使用されている。本研究室では、実務が先行している団粒化技術の耐久性や構造、制御技術について科学的に評価・実証することを進めている。また、新たな活用を模索しており、埋設管の埋戻し土を団粒化させることで液状化防止に役立つことも得ている。 アーバン・グリーンダムプロジェクトとはグリーンインフラと団粒化技術の融合で都会の中に、環境改善を目指した緑とダムの機能を生み出すことを目指すもので国交省より支援を受けて実証試験を行っている。【研究テーマ】●締固め時の含水比がつくりだす土の構造変化と透水特性 ●間隙径分布の測定による土の構造評価 ●AIによる堤防天端の縦断亀裂からの堤体内部液状化のリスク評価●土質試験の自動化技術の開発●アーバン・グリーンダムの効果検証工学部工学部

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