中部大学研究紹介2023
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13キーワード相談に応じられる内容・春日井市シティバス はあとふるライナー(上)・瀬戸市バリアフリーチェック(上4枚)・中部国際空港ユニバーサルデザイン 研究会(上2枚)・小牧市総合交通計画(上)交通システムにおける諸問題への対応ISOBE Tomohiko工学部 都市建設工学科教授 磯部 友彦地域における交通問題の課題整理とその是正に対する取り組み方法、利用者・住民コミュニティ・自治体・商業者などが自主的に取り組む交通システムのあり方 まず、コミュニティ交通の有効性分析に取り組んでいる。地域のニーズに即したコミュニティ交通のサービス水準を模索するための基礎的な研究として、春日井市、小牧市、犬山市、江南市、瀬戸市などを事例に利用者意識や導入効果について研究を進めている。他の自治体に対してもコミュニティバスの導入時の検討や、サービス改善策について様々な助言を行っている。 次に、歩行空間のバリアフリー対策の高度化に取り組んでいる。研究室の現在の取り組みは、夜間における歩行空間の明るさ、歩行路面のすべりなどを考慮して安全安心な歩行空間確保を目指したバリアフリー対策の高度化を検討している。さらに、通学路の安全対策にも取り組んでいる。 卒業研究のテーマ選定のキーワードを「地域貢献」としている。地元の交通課題の把握とその解決策の提案、またはそれに結びつくような基礎的検討に取り組んでいる。よって、行政機関、警察、交通事業者へのヒアリングや調査協力依頼等を自ら実施したり、また、交通バリアフリーに関する課題にも取り組んだりして、常に現場の情報を重視した研究スタイルに心がけている。【研究テーマ】●ユニバーサルデザインに基づく都市施設の計画と評価について●地域公共交通システムの計画と評価について●多様な関係者の協働による「交通まちづくり」のあり方について地域公共交通システム、ユニバーサルデザインキーワード相談に応じられる内容コンクリート構造物のライフサイクルシミュレーションITOH Atsushi工学部 都市建設工学科教授 伊藤 睦初期ひび割れ問題の検討、構造物・部材の構造性能予測 コンクリート構造物は、コンクリート打込み後の温度応力や乾燥収縮などにより、予期せぬひび割れが発生したり、供用期間中の環境作用や地震などの外力作用により、耐久性や安全性が低下したりすることがある。設計体系が性能照査型設計となり、構造物の長寿命化が求められている昨今、施工時にひび割れを発生させないための検討、維持管理計画の策定や補修・補強方法の検討などには、今後益々数値解析技術の活用が求められると考えられる。 本研究では、コンクリート構造物に生じる初期ひび割れや、そのひび割れ幅、およびその初期損傷状態下でのコンクリート構造物の耐荷性能を予測可能な解析技術の開発を進めることにより、構造物の各種性能変化が予測可能なライフサイクルシミュレーション技術の開発を目指している。本研究成果の一部を日本コンクリート工学会の3次元温度応力解析ソフト(JCMAC3)に導入することにより、ソフトの更なる高度化を進めている。【研究テーマ】●時間依存性コンクリート構成則の開発●初期ひび割れ幅予測の高精度化に関する研究●初期応力解析と耐荷力解析の連成解析コンクリート構造物、数値解析、初期ひび割れ問題、性能照査工学部工学部

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