中部大学研究紹介2023
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14キーワード相談に応じられる内容独自HP土の微視的構造の評価と見えない地盤の診断評価SUGII Toshio  工学部 都市建設工学科教授 杉井 俊夫地盤の透水性制御、地盤の透水性・保水性の評価1.土の三相構造からみた物性・現象の評価(左図上部) 土は土粒子(固相)、間隙空気(気相)、間隙水(液相)の三相からなっており、間隙空気と間隙水の合わせた部分は間隙と呼ばれます。土中の構造をみると大きな間隙(径)や小さな間隙(径)が存在しており、その分布状態により間隙構造が異なり、工学的性質も異なってくることが経験的に知られています。本研究室では、土の間隙径分布状態から目詰まり、透水性等、力学的・工学的性質を明らかにし地盤の様々な現象を解明することを目指しています。 【研究テーマ】●間隙径分布~粒度~間隙率の関係と推定法●土中の目詰まりや堤防の内部浸食(パイピング)・外部侵食(越流)●団粒化技術の減災・環境技術への適用2.見えない地盤内の診断評価(左図下部) 岩盤を含めた地盤の内部は外からは見ることができません。内部を調べるためにボーリング調査が有効ですが、高価でポイントデータとなるため、多くを実施することは現実的ではありません。本研究室では簡易な方法で現場の地盤を可視化評価する技術の提案を行っています。 【研究テーマ】●簡易貫入試験による鋸歯状波形を用いた地盤構造の推定●重力異常による亜炭鉱跡地の危険度評価●原位置での透水特性・保水特性の測定技術の開発地盤災害、豪雨、地震、堤防、斜面、浸透破壊、不飽和土、団粒化材料、亜炭層キーワード相談に応じられる内容都市の水災害と水環境問題に関する研究TAKEDA Makoto  工学部 都市建設工学科教授 武田 誠洪水、高潮、津波による外水災害、豪雨による内水災害を対象とした数値解析およびそれらの対策と評価、水質変化の数値解析および対策と評価 快適で豊かな生活環境を整備するためには、水に関わる様々な問題を適切に処理する必要があり、その中でも水災害から人命・資産を守る治水対策は重要な課題である。また、日々の生活質を高めるためには、水環境の整備も非常に重要な課題となる。このような課題解決のために、主に数値解析、現地観測・調査を用いた研究活動を行っている。【研究テーマ】水災害:●洪水や高潮など外水氾濫を対象とする広域氾濫解析法の構築●豪雨による内水氾濫を対象とする都市の浸水解析法の構築  【都市型水害予測解析システムの開発】●水災害に関する各種災害評価法と対策の検討水環境:●名古屋市堀川を対象とした都市河川の水理・水質・水環境の評価 水質変化(特にDO低下)、ゴミの移動、ヘドロの堆積、悪臭、 水環境に関する市民の感覚的評価●長良川河口堰上下流水域の水質変化 DO低下と植物プランクトンの増殖                      に着目して検討している。水災害、水環境問題、対策、数値解析、現地観測工学部工学部

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